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2018年10月13日23:21

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キース・ヘリング

さわやかな気候に誘われて杜の美術館へ。

生誕60年
キース・へリング:社会に生き続けるアート
@中村キースへリング美術館

小淵沢の道の駅から緩やかな坂を上ること15分。
文字通り「とんがった」建物が姿を見せました(設計は北川原温)。

キース・ヘリング(1958-1990)は31歳でHIVにより世を去りましたが
作品が生前から様々なグッズになっていたりして身近に感じます。
日本びいきでしたしね。
生きていれば今年還暦だったのですね。
その地下鉄グラフィティアートから彫刻など
幅広く200点を所蔵する個人美術館が
「混沌から希望へ」をコンセプトに展開しています。

フォト



◆闇へのスロープ

入り口から、壁面はキースのグラフィックアートで埋め尽くされています。
制作中のモノクロ動画が投影された床を下り
《SILENCE IS DEAD》というネオンサインをくぐると
光り輝く《ラディアント・ベイビー》が。

◆闇の展示室

最も印象深かったのがこちらの展示室。ここだけ写真撮影ができません。

展示されていたのは3作品。

《トーテム》(1989)
ネイティブアメリカンのそれとは違ってコンクリート製、彩色もなく無機質な壁掛けレリーフです。
上方に太陽を掲げるような人間こそいるものの
十字架が下部にあるのは何故でしょうか。

《犬の上でバランスをとる人》(1989)
磨かれたアルミニウム製の大きな彫刻作品で、
これも彩色されていません。
ぐるりと回って観賞できるようになっており
組み合わされた平板な人と犬が角度によって様々な表情を見せています。

《オルターピース・キリストの生涯》1990
お披露目展示。
ブロンズ、ホワイトゴールド箔、緑青。
闇の中に銀色の祭壇が扉を開いていました。
正面上に十字架を掲げそのすぐ下にハート、幼子イエス。
両扉には二人ずつの天使。下方には群衆。
亡くなる数週間前に完成した作品だというのになんと力強い。
エイズメモリアルの大聖堂として知られるニューヨークの聖ヨハネ大聖堂、
サンフランシスコのグレース大聖堂、
パリのサン・トゥスタッシュ教会など9箇所に所蔵されているそうです。


◆希望の展示室
続くこちらではキース・へリングらしいポップでカラフルな作品が沢山見られます。

フォト



◆空のステージ

屋上です。
ステンレスのハートを組み合わせた作品があります。

最初、水色の彫刻だと思って近づいたら自分が映ってびっくり。
空を映していたのでした。

◆自由の展示室

初期のサブウェイドローイングから
メッセージ性の強い作品群まで。


インタビュー記事や製作風景などの写真がコラージュされた自由の回廊を抜けるとオープンエアの円形スペース。
「ミュージアムシアター」とうたうからには何か演劇のようなイベントが行われるのでしょうか。

ショップでは、キースへリングと並んでアンディ・ウォーホルやジャン・ミシェル=バスキアのグッズも売っています。

11月11日まで。
http://www.nakamura-haring.com/

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