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2018年06月13日00:03

165 view

タグチ・アートコレクション

映像がはじまった瞬間に全身でわかりました。
ミヤギフトシの「あれ」だ…

21世紀の美術
タグチ・アートコレクション展
～アンディ・ウォーホルから奈良美智まで～
@平塚市美術館

岡村桂三郎展のついでに、と偶然見たところ
個人的に"どストライク"の展示でした。

ミスミグループ創業者・田口弘氏の現代アートコレクションから７２点。
アンディ・ウォーホルやキース・ヘリング以外は
ほとんどが２０００年代のもので逸品揃い。

◆ジュリアン・オピー《赤いショールを纏ったマリア・テレーザ》
◆ヴィック・ムニーズ《デルフトの眺望（裏面）》
◆カンディダ・ヘフアー《フェニーチェ劇場ヴェネツィアⅤ》・・・

日本人の作品では

◆奈良美智《コズミック》
◆村上隆《黄色い麦わら帽子の女の子》
◆五木田智央《Ａｆｒｉｋａｎ Honeysuckle》
◆杉本博《日本海、利尻島》
◆鈴木ヒラク《GENZO》・・・

なかでも面白かったのは

◆青山悟《Ａｂｏｕｔ Painting 2014-2015》

壁一杯、縦に　Radical←→Conservative　それと直角に横向きに　Social←→Personal
というスケールをつくり、そこに３３個の有名な絵画作品を位置づけて並べています。

それぞれの作品は紙に刺繍で創られていて。
これはセザンヌ。

添えられたコメントも愛あるものばかり。

２階の展示をまわってから１階のホールにおりて
最後に観たのは

◆ミヤギフトシ《The Ocean View Resort 》

はじめてミヤギフトシに出会って「沼にはまった」作品でした。

ミヤギフトシの映像作品は映像とモノローグ、音楽、関連する「もの」でできています。
沖縄、アメリカ、（同性）愛などのイメージが底に流れているものが多い。

「２０１１夏の終わりごろ島に帰った」
という言葉で始まる物語は、沖縄の（本島ではない）
小島を舞台として
・２０１１年の友人Ｙとの再会
・戦争末期から終戦後のYの祖父の物語
・１９９４年少年期のYとのエピソード
をたどりながらすすんでいきます。
映像はかならずしもテキストどおりでなくほぼイメージの積み重ね。
スクリーンとは別に、物語のモチーフのちぎれた写真などが
ガラスケースにひっそりと展示されていて。
ベートーベンの弦楽四重奏１５番第三楽章の流れる中
「ちょっと待って。この箇所好きなんだ」・・・

もう、好きすぎて。

１９分２５秒の作品なのですが３回くりかえして
観ました。
実際には　さわひらきの《eight minutes 》という８分５０秒の作品と
交互の上映でしたので１時間半くらい動けなかったことになります。
それでも立ち去りがたかった。

６月１７日まで。
奈良美智・杉本博作品以外は写真撮影ができます。
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/page14_00065.html

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