60年代後期のデトロイト暴動の発生から数日後の安モーテルにて、宿泊客のいたずらによって警官たちがモーテルに突入し、宿泊客の尋問が拷問へと変わりやがて殺人に至る様をドキュメンタリータッチの生々しさで描く。
アメリカにとってはトラウマのような事件なんだろうけど、50年前の異国の出来事には真相がどうであろうと関心はない。大体そんな事件は知らないし。
とは言え人種差別が根本にある殺人の話はずっしり重たくて映画的においしい話かもしれない。
おいしい話でも好んで見たいような話ではない。嫌な感じが最初から最後まで続く嫌な映画だ。
暴動によって何かが変わった、とかモーテルの事件で法律が改正された、というようなことは一切なく現実のアメリカの暗部を晒す。
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