父親の死をきっかけに幼い頃に失踪した長男が帰郷、長男と市議会議員の次男とデリヘル店長の三男とで土地の権利書を巡ってゴタゴタし、やがて長男に関係しているヤクザと地元のヤクザが絡んできて殺し合いに発展していく。
最近油の乘っている入江悠監督の新作はまたまた濃厚なドラマで見応えたっぷり。
北関東の寒々とした景色が嫌な感じの物語に実に合う。深作欣二の実録ヤクザ映画のような面白さだ。
気が弱そうで暴力に最も遠い場所にいる次男が意外と策士で、頭の弱そうな三男が実はいい奴で、とわかりやすいキャラクター設定もいい。
見終っていい気分にはならないけどこれは傑作。
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