ジャコメッティ　最後の肖像

稀代の天才彫刻家にして画家アルベルト・ジャコメッティが生涯最後に描いた肖像画のモデルになった男の視点から見た十数日。
作品は知っているけど人となりは知らないジャコメッティの面倒くさいけど愛嬌ある人物像が楽しい。
すぐ終わるから、といわれて引き受けたモデルだけど延々と終わらず何度もやり直すさまは当人としては苦痛だろうけど側から見ると笑える。天才芸術家の困った側面を見せるコメディでもある。
最後まで愛嬌ある人物として描いているので、そういう演出でもあるのでこの人のことは嫌いになれない。