ＤＥＳＴＩＮＹ　鎌倉ものがたり

西岸良平の不可思議でファンタジックな漫画を山崎貴監督が映画化し、実に四作目という鉄壁のコンビネーションを見せてくれる。原作漫画でいうと「三丁目の夕日」より「鎌倉ものがたり」の方が実は好きで、しかしあの漫画をどう長編映画にするのだろうと気にはなっていた。
前半の異界の鎌倉に起こる不可思議な現象を日常として描いていく流れは大変面白いけど、後半で黄泉の国に行ってからの派手な立ち回りやアクションが面白くない。そういうハリウッド映画的展開より日本情緒の中の異世界の話の方が楽しいと思うのだけど。原作漫画の面白さもそういうところじゃないのかな。
堺雅人と高畑充希の夫婦は仲の良い感じも含めて大変良かった。