第二次大戦時のチェコにてレジスタンスによるナチス高官暗殺事件とその後のナチスによる徹底的な報復を緊迫感溢れる演出で描く戦争映画。
フリッツ・ラングの作品に同じ史実を扱ったものがあり、ナチスの報復によってユダヤ人が虐殺されていく恐ろしい映画だったが、本作は当事者を主体に見せていく。
あまりに凶暴なナチスが恐ろしく、立ち向かっていくレジスタンスの恐怖と緊張の日々が手に汗握るサスペンスを生み出す。刹那的に生きるしかない生活の中で恋をして婚約をして、というのが切ない。
本作の監督は撮影監督も兼ねていて、そのためか映像のクオリティが高い。追い詰められたレジスタンスたちが水攻めにあいながら抵抗するシーンの美しさよ。
偉業を称えた映画というわけではないが、この人たちがナチス高官を暗殺していなかったら歴史は変わっていただろう。
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