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2017年11月26日20:02

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マイ・ブルー・ヘヴン

大地さん、まさかのプレスリー。

ミュージカル・ドラマ
マイ・ブルー・ヘヴン
@名古屋市芸術創造センター
フォト



先週 紀伊國屋サザンシアターで観た田代万里生さんの舞台『きらめく星座』に引き続き

吉武大地さんの出演作品が『マイ・ブルー・ヘヴン』とは
なんという因縁?でしょうか。

ただしこちらは「戦後」の物語です。


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暗転した緞帳に
戦後という時代を表す出来事が年を追うように流れて行きます。

そして幕が開くとステージ後方半分いっぱいにステージ・オン・ステージがあり
金色の緞帳に囲まれたビッグバンド。上手には弦も。

そしていきなりジャズメドレーが15分間続いたのには驚きました。

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本編。
昭和33年(1958年)。
北海道、千歳の米軍基地近く。X'mas showを間近に控えたナイトクラブ「Lost Ship」。
芸能人斡旋業のマネージャー・キンちゃんは、東京から送り込んだ愛人の歌手がドタキャンしたため、自ら穴埋めするハメになった。歌手のジュディは、その女のために首になったばかりだったが、困り果てたキンちゃんの人柄に惹かれて、二人でステージに立つことになった。
しかしその夜から不思議なことが次々と・・・
(公演サイトより)


二人でつとめた3日間のステージとその楽屋が
主な場面なので、
歌によって筋書きが説明される訳ではありません。

あくまでもお二人の歌はステージのショウ。
でもお馴染みのナンバーばかりなので客席がそのまま
ナイトクラブのお客さまになったみたい。

代わりの歌手がなかなか到着せず、キンちゃんと
ジュディのステージは次第に息があっていきます。

そんな楽しい舞台が2幕で一転。

第3夜

吹雪に閉ざされたナイトクラブに現れるのは
この世のひとたちではありません。

無人の客席からの拍手、すすり泣き。

二人はそれぞれに背負う亡き人たちについて語り合います。

戦後結核で亡くなったキンちゃんのお姉さん
20歳で戦死したジュディの弟
大陸で失ったキンちゃんの戦友
朝鮮戦争で戦死したジュディのアメリカ人の恋人

歌が好きだった弟、キンちゃんが罪悪感を抱く「ナカジマ」は彼なのか?
しかしジュディは弟の歌っていたのは日本語の《私の青空》だから違う、と否定します。

お互いに大切な思い出を語るうちに二人の心は姉弟のように通いあっていきました。

夜が明け、嵐は去り、新たなる別の道に踏み出していくふたり。


「Lost Ship」
難破船、と訳すのでしょうか。
これまでの二人はLost Shipであったかもしれない。
でもひそやかな未来を感じさせて物語は終わります。

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台本/音楽構成/演出 伊豫田静弘
芸術監督/指揮 永見隆幸
演奏 メリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラ

出演
キンちゃん/吉武大地
ジュディ/目次恭子



出演者を大幅に省略しておりますのは
演奏曲目を載せたいがため。
ちょっと長いですが次の通りです。
(◎が大地さんの歌われたもの)

1幕
◇第1場
・センチメンタル・ジャーニー
・ラヴァー・カム・バック・トゥーミー
・ジングルベル

第2場
・カモナ・マイ・ハウス
・ホワイトクリスマス
・ケセラセラ
◎ハートブレイクホテル

第3場
・ユア・チャーティンハート
・マイダーリン・クレメンタイン

第4場
◎ガイ・イズ・ア・ガイ

第5場
・イッツ・マジック
・ジャンバラヤ
◎When its lamp lightning in the valley

第6場

第7場
◎イースター・パレード
◎A Couple of Swells

第8場

2幕
第1場
・虹の向こうに
・ドヴォルザーク『新世界』より 家路

第2場
第3場
◎ダニーボーイ
・ゴーイングホーム
・テネシーワルツ

第4場
第5場
・リリーマルレーン
・タイム・ゴーズ・バイ
◎マイブルーヘヴン
・私の青空
・バヤ・コン・ディアス

第6場
・マイダーリン・クレメンタイン


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