今、芋けんぴを作り終えて粗熱をとっている。冷めないと食べても美味しくない。
夕方、ラズリと散歩に出て、いつものようにご近所の野菜直売所に立ち寄った。ラズリはおばさんから小ぶりな小松菜をもらって貪り食べている。玄関先にはサツマイモの入ったカゴがあって、おばさんは選別をしては小袋に詰めていた。
3週間くらい前に一度、商品として出せないサツマイモを無料でいただいたことがある。小さいだけで味は変わらない。その時は焼き芋で食べた。今日も小さな芋を別のカゴに除けていたので、200円分くらいくださいと頼んだら、「ただでいいわよ」と言って6本くらいもらった。
少し焼き芋が飽きてきたところなので、芋けんぴを作ることにしたのだった。市販品より美味しいかしら。日記を書き終えたら食べよう。
昨日の文化の日、東京の流通センターで開催された「文学フリマ」という祭典に行った。さまざまな個人やサークルの文学系ミニコミ誌を展示・販売する「コミケスタイルのブックフェア」だ。
各大学の文学サークル、ネットを通して集まった同人、小説や詩や短歌を書いて本にした個人のブースもいれば、既に読者を多く抱えているようなミニコミ誌のブースもある。たとえば早稲田はばらばらに5箇所くらい出展していたし、日大だと日芸の創作グループが同人誌を出していた。私が出た大学もブースがあって、3人の男子学生が大人しそうに座っていた。青山学院はいかにも青山な女子大生が愛嬌と艶のある声で「ちょっと見ていってくださーい」などと客引きをしているのだが、後輩たちは私が同人誌を手に取っても声ひとつ掛けてこない。俺を舐めてんのか、てめえらの先輩だぞ、と日馬富士のような気分になった。
自分はOBで、40年前は強面の文芸サークルで活動していた、と彼らに伝えた上で「小説を書くのもいいけれど、世界革命を目指して立て看の一つや二つくらい書けよ! 去年大学に行ったらキャンパスが健全過ぎる」と煽ってみたのだが、照れ笑いしていただけだった。終わってるな、この世代。
会場で目立っていたのは女子で、下は10代後半から上は40歳くらいまで、元気の良さそうな女性が多数いた。文芸誌の新人賞で最終の5編まで残って落ちた作品を簡易製本して売っていたドラッグクイーンみたいなお姉ちゃん、自らの詩集を小さな声で朗読している女子大生風、日本全国を1カ月半かけて旅行した記録を700円で売っていたアラサー。
結局、会場には3時間近くいた。一応全部のブースを駆け足で見た。気に掛かった同人誌は何冊か買ったのだが、会場を出てからもっとたくさんお金を使うべきだったと自分の吝嗇さを後悔した。ミニコミや自費出版物は読まなくてもいいんだもんね。
いつだって私は、創作する人に憧れのような気持ちを抱いている。
創作というのはすなわち、勇気だからだ。
ログインしてコメントを確認・投稿する