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2017年11月06日22:59

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20年前の夢

2強と言われた青山と東海・・・

誰もがそれを否定しないだろう。

だが、何だが少し懐かしかった。

全日本大学選抜の創価大学のムイル君が引っ張って1区からハイペースが予想された今年の全日本大学駅伝。

しかし、その1区を先頭で襷を繋いだのは東洋だった。2位は駒沢、3位は神奈川、4位は早稲田・・・・

久しぶりの感覚だ。90年代はYKK言われた。山梨、駒沢、神奈川・・・

紫紺対決と言われた2000年代、駒沢と東洋・・・・

そこに戦前からの伝統校早稲田が絡む。

だが、2強はさすがに2強だった。1区で8位だった東海、10位だった青山は2区ではそれぞれ5位6位と差をつめてきた。そして4区では東洋に1分の差をつけられながらも東海が2位、青山が3位と迫る。

その後に神奈川、駒沢、早稲田・・・・



そして5区、これで2強と東洋との争いを思ったのだろう。放送からもその意志が伝わってきた。


しかしテレビ局が用意してシナリオ通りにはいかない。逃げ切りを図る東洋、地力にまさる青山と東海、その中で一番目立たなかった神奈川、放送も上位の中で一番無視していた。もちろん駅伝ファンの間ではこの2強に対抗するのは神奈川か中央学院かと言われていたが・・・・

神奈川には鈴木君というエースがいた。箱根の2区で区間賞を取った彼は出雲には間に合わなかったがこの伊勢で8区に置けた神奈川と下田君を8区に起用できなかった青山との差はこれだったのかもしれない。

第6中継所、2強として初めて東海は先頭でリレーした。相手は神奈川、だがその差はたったの1秒・・・

第7中継所、地力が出た。東海が先頭で襷をつなぎ、17秒後に神奈川、青山は東海からは1分以上離された。

だが、神奈川のエース鈴木君にとって17秒というのは完全に射程距離だった。3キロ過ぎには東海の川端君に追いつくとそのまま差を広げ1位でゴールした。

5区まで先頭と走っていた東洋のアンカーは1年生の吉川君、最後は駒沢に抜かれて5位となった。

新鋭2強と古豪が争った今年の伊勢。アンカーまで目が離せない見ごたえのあるレースだった。そのなかで安定したレース運びをした神奈川が優勝。強かったときの駒沢や東洋、そして昨今の青山がそうであるように、ミスをしたら勝てないのが実力伯仲の今の大学駅伝界。

つなぎの区間という言葉はここ最近言われだしたが、そこで穴を開けないという意味だ。もう大砲一発で勝てる時代ではない。

出雲で敗れ距離が伸びれば優位だと言った青山の原監督もエースの不調とそれに変わる選手がいなかったことが敗因だと認めている。

次はいよいよ箱根。この2ヶ月で各大学はどのようにチームを作ってくるだろう。

青山、東海の2強は神奈川を含めて3強といわれるかもしれない。駒沢・東洋の両チームも今回は意地を見せ、またひとつ上を狙ってくるに違いない。

エースを欠いても6位入賞をはたした中央学院も黙ってはいまい。

もう、YKKとか紫紺対決という時代ではない。予選通過組も含めて戦国駅伝である。今年の伊勢は古豪が頑張り新鋭校もそれなりの結果を出した。古いファンも新しいファンも楽しめた大会だった。

だが、以前から駅伝を楽しみにしているボクは古豪復活を少しだけ望んでいる。


1998年神奈川は箱根2連覇を達成した。往路復路を制する完全優勝だった。同年、横浜高校が松坂大輔を擁して甲子園春夏連覇を果たし、ベイスターズが日本シリーズを制し日本一に輝いた。横浜のスポーツファンにとっては忘れられない年だ。

折しも今年はベイスターズがリーグ3位から日本シリーズに進んだ。惜しくも日本一は逃したが、神奈川が伊勢を制した。

古き良き1998年。その再現はもしかしたらあるかもしれない。


2017年11月5日 第49回秩父宮賜杯全日本大学駅伝対抗選手権大会
(熱田神宮西門前〜伊勢神宮内宮宇治橋前 8区間108,6キロ)
1位 神奈川大学  5:12:49
2位 東海大学   5:14:07
3位 青山学院大学 5:15:22
4位 駒澤大学   5:15:59
5位 東洋大学   5:16:29
6位 中央学院大学 5:17:59
ここまでシード権獲得
7位 早稲田大学  5:19:08
8位 帝京大学   5:19:39
9位 山梨学院大学 5:20:32
10位 法政大学   5:20:59

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