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2017年07月08日20:47

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浜口陽三

図録には生物学者の福岡伸一が
『時間を重ねることは生きること』
と題した文章を寄せています。

千一億光年トンネル
@ミュゼ山口陽三・ヤマサコレクション

暗い背景にさくらんぼが並んだ静かな版画を
誰でも見たことがあることでしょう。

浜口陽三はカラーメゾチントによる版画で世界的な作家でした。

一族が歴代の社長を務めるヤマサ醤油が開設した美術館では
いつでもその静かな世界に浸ることができます。


この季節に出てくる《西瓜》。
月のようにレモンが虚空に浮かんだ《アスパラガス》も涼しげ。

そして今は夏の特別展が開かれています。
新しい表現に挑んでいる3組の紹介。




◆奥村綱夫

資生堂ギャラリーから刺繍に縁がある。
ただし奥村の《夜警の刺繍》は全画面アートです。

「あえて夜警の仕事に就き、勤務中の待機時間にひたすら針を動かして小さな布に1000時間以上の作業時間をかたむけ」るのだそう(展覧会フライヤーより)。

メモに几帳面に並ぶ「正」の字は重ねられた時間の記録でしょうか。
フォト



◆Nerhol

ネルホル。田中義久と飯田竜太によるアーティスト・デュオ。
初めて作品を観たのは上野の森美術館のVOCA展でした。
いったいこれは平面なのか?と思った記憶があります。
今回も。
《roadside tree》だと分かりにくいのですが、インクジェット紙の数限りないレイヤード。
フォト




◆水戸部七絵

使われているのは油絵の具ですが、ここまで塗り重ねられると果たしてこれは絵画なのか?という疑問が。
《Depth》というタイトルは「深さ」でしょうか。
フォト




8月6日まで。
https://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20170520-0806/
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