似顔絵が続いていて似顔絵作家と間違われそうなので、今日は仏像です。
東寺(教王護国寺)さんの講堂内は空海上人の指導で、五仏、五菩薩、五大明王、梵天、帝釈天とそれらを守護する四天王によって立体曼荼羅が形成されていています。
拝観する度に何とも言えない「パワー」を肌に感じます。
今日のカットは、その中の五大明王の1躯、降三世明王像です。
明王は衆生を救うため、あえて憤怒の形相をされますが、決して衆生を憎んでいるのではありません。
あくまでも衆生の中に潜む、また捨てきれない「煩悩」に対しての形相です。
両足で踏みつけているのは、シバ神とその妃の烏摩(うま)です。
彼らは煩悩と無知を象徴するものとされます。
ただ、シバ神はヒンドゥー教の最高神に位置付けられている神とその妃です。これを踏みつけるとは。
よくもまあ、クレームや戦いが起きないものと感心してしまいます。
全身像では顔の表情が見えませんので、顔部分をズームアップしたものもアップします。
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