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2017年06月25日07:02

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法隆寺夢殿、千年ぶりの開扉

739年に安置されて以来、千年以上完全な秘仏として封印されていた法隆寺夢殿の救世観音が、1884年の6月25日に調査のため厨子が開扉されました。
秘仏の理由は諸説あるそうですが、その1つが、伝染病が蔓延、国政に携わる者も含め多くの人が病に倒れます。これを聖徳太子の怨霊と考えた人が、供養のために夢殿を建て、聖徳太子の等身大の観音像を安置して秘仏にして封印したと云われるもの。従って封印を解くと聖徳太子の怒りに触れ、天罰が当たると信じられ、たとえ法隆寺の僧侶でさえも拝めない状態でした。
それを、1884年6月25日フェノロサと岡倉天心が法隆寺の僧を説得して調査に着手します。
厨子を開くとき、祟りを怖れて逃げ出した僧侶もいたとの話もあります。
ただ、秘仏として布や和紙で巻いてあったため、救世観音の保存状況は極めて良好です。

今日のカットは、米国の東洋美術史家であるアーネスト・フェノロサの似顔絵です。
彼は、廃仏毀釈で被害を受けていた仏像などの文化財を岡倉天心と共に守った人物です。
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