絵巻マニア

たくさんの絵巻をちらりちらりとみせてくれて
関連文字資料がたくさん。
展覧会としてもマニア向けかな。


絵巻マニア 列伝
@サントリー美術館



どちらかというと《伴大納言》ならそれ、《山中常盤》ならそれ、
と 絞って全巻みせてくれるものが好きなので冒頭のような感想となりましたが
これはこれ、興味深いものも出ていました。


《病草紙（やまいのそうし）》
…興味ってそれですかといわれそうですが。
もともとサントリー美術館が断簡のうち《不眠の女》を購入したから思いついた 企画なのでしょうね。
そうです。不眠は平安のむかしから病気です。
反対に《居眠りの男》もありました。睡眠障害には悩まされてきたのですね。
展示替えした後期（4/26〜）には《顔にあざのある女》《尻の穴のない男》などが。
今回でる《病草紙》は重要文化財ですが、国宝になっているものまであるのが少し不思議な作品です。


国宝絵巻もでています。
《法然上人絵伝・巻十/巻三十四》（知恩院）
《玄奘三蔵絵・巻四》（藤田美術館）
藤田美術館の収蔵品はこれから長い建て替え閉館にはいるから
そのあいだあちこちへ貸し出されるのでしょうねぇ。


同じ作品の違うバージョンも。
《石山寺縁起絵巻》（石山寺）（サントリー美術館）
このうち石山寺所蔵は鎌倉時代のもの、サントリーのものは江戸時代の写し。
同じシーンをみせてくれていたので比較できてよかった。
ふるいものはせっかく年月をかけてそこまで古びたのだから、
修復・クリーニングはほどほどに、という山口晃説を思い出します。


5月14日まで。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_2/

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ミッドタウンはお花でいっぱいでした。