バリトン歌手・吉武大地さんの初主演ミュージカルを観てきました。
ハートスートラ
@六行会ホール
脚本/作詞/演出/振付 ハマナカトオル 作曲/音楽監督 久田菜美
出演 ゆう……小此木まり 舎利子…吉武大地
主演のお二人のほかはみなさん一人何役もこなされます。
たとえば「釈迦」役の高野絹也さんなら「ニューハーフ」「民衆」「仏弟子」「(耳なし)芳一」といった具合。
メインの役がわかると、そのひとが次に何の役をしているのか探すのが楽しいですね。
般若心経をテーマにした新作ときいたときには ええっ でしたし
オープニングで30人あまりがステージに靴脱いで座ってお経を唱え始めた時には うわぁ でしたが
終わってみると後味はわるくありません。
めっちゃ笑ったシーンあり(観音さまが踊りまくるのです)
おおおというエンタメ性もあり(新体操の群舞があるのです)
主人公がこれまでの人生にかかわった人を振り返るところなど
わが身におきかえてほろりとしたり。
説教くさくなくてなによりでした。
作者のハマナカトオルさんはブロードウェイで、
日本人が制作した新作を 上演するなら、
とずっとあたためてきた題材なのだそうです。
まあ仏教は哲学ですから、欧米の方々にも興味はあるかも。
そして大地さん。
久しぶりに「やさしく包み込むような声」をききました。
250席あまりのこじんまりとしたホールでも主演は主演、
1週間10公演でも満席は満席。
こうした積み重ねが大事なんでしょうね。
千秋楽は18日(火)です。最後まで頑張ってね。
http://www.musical-za.co.jp/stage/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A9/
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