スピード感のある筆触がみごとでした。
ロバート・ハインデル展2017
@Bunkamura Box Gallery
会期末になんとか間に合いました。
昨年横浜での展覧会の評判もたかかった「現代のドガ」。
バレエやミュージカルのダンサーを描きました。
ギャラリーでの個展だけあって値段がついています。
たとえばメインビジュアルの作品は46x50で17万8200円。
ジクレ、ということはインクジェット印刷ですからこんなにお手頃なのか。
作者は2005年に亡くなっていますので今回新作がでている
というのも新たに作品がデータ化されたという意味でしょうか。
だからといって絵のすばらしさがかわるわけではありません。
故ダイアナ妃が手元におかれたのもさもありなんと。
大変個性的な構図とあいまって人間の身体の美しさをあらためて感じました。
3月5日まで。
http://www.bunkamura.co.jp/s/gallery/exhibition/box_170218heindel.html
で
ついでにこちらも。
これぞ暁斎!
The Israel Goldman Collection
〜世界が認めたその画力〜
関西巡回もあるので本来地元で見ようと思っていたものなのですが、つい。
暁斎は7才で歌川国芳に入門、10〜19才で狩野派の修行も終えたという
人気と実力のあった幕末〜明治初期の絵師です。
2015年には鹿鳴館の設計者ジョサイア・コンドルとの師弟関係を軸にした
展覧会もありましたが、今回はゴールドマン・コレクション。
個人のコレクションだけあって、173点のうち半数以上が初公開とか。
《九相図》にあるように死体の朽ちる様子を描いたとか
俗っぽいとかいわれがちな暁斎ですが圧倒的な画力です。
そしてバリエーション。
たとえばカラスの絵が14点あるのですが、皆ちがう。
庶民のお節句のために描かれたであろう鍾馗さまも、鬼をボールのように蹴り上げていたり、
鬼と相撲をとっていたり、崖から鬼を吊していたり、鬼をおとりにしてカッパをつかまえようとしていたりと自由自在。
閻魔大王も蕎麦を食べているのなんて初めてみました。
百鬼夜行の大きな屏風もあまりおどろおどろしくないし、
《家保千家の戯》・・・・?って、カ・ボ・チャですか!南瓜踊ってるし、もう愉快、大好き。
そして出ました《地獄太夫と一休》。
1点はメインビジュアルにもなっている作品で、月夜の屏風の前に立つ太夫、
後ろには一休が骸骨の上で踊りまくっているというもの。
一休宗純の右手の爪、なぜ長いのでしょうか。
そしてもう一点。この太夫は座っています。地獄と名うちながらこちらの衝立は蓮。
音声ガイドは春風亭昇太、イメージソングは和楽器バンド。
4月16日まで。
6月10日から 美術館えき京都に巡回します。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/
ログインしてコメントを確認・投稿する