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2017年01月29日20:47
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エリザベス・ペイトン
現代美術の原美術館で具象のドローイング。
エリザベス・ペイトン
Still life 静/生
@原美術館
日本の美術館では初個展ですので、25年にわたるキャリアを45作品で一望できる貴重な機会です。
作品の対象は友人や愛犬、歴史上の人物(ルードヴィッヒ��)や舞台(オペラ)など。
フライヤーのメインビジュアルは
二ルヴァーナのリードヴォーカルを描いた《眠るカート》。
画材も油彩、パステルなどいろいろ。
透明水彩では太い筆で素早くひかれた線が繊細です。
個人的には彼女の描く「花」に惹かれました。
例えば、受付すぐ横に展示された《花とディアギレフ》。
画面前景に柱のように薔薇が咲きみだれ、その奥でバレエが踊られています。小品ですがためいきが出るような美しさ。
或いは階段踊り場、最初の静物画だという《パティと花》。
コップにさされている赤いアネモネ、横には若い女性のモノクロ半身写真が写真立てに飾られています。
２階奥の部屋(原美術館は昔の邸宅跡なので)の《花、ベルリン》の美しい赤にも圧倒されます。
蕾のチューリップ、開いたものも合わせて10本ほどが無造作にさされたコップ、透けて見える茎もみずみずしい。
もちろん赤い花ばかりでなく《搭乗券(花)》では溢れんばかりのグレイッシュなピンクの花が描かれています。
ここでも花を入れているのはストレートなコップ。
そして、驚いたことに「板」に描かれている作品が多いのです。
クラーナハの展覧会で板絵は保存が…というお話を聞いたばかりですが。
板に白い素材で画面を作り、それがはみ出してナチュラルなでこぼこのアウトラインを形成し、
額に入れないで、或いは入れても不揃いなアウトラインを活かした額装になっていたり。
人物は意思のはっきりした表情の女性像などが、いかにもアメリカ的、かな。
5月7日まで。
http://
エリザベス・ペイトン
Still life 静/生
@原美術館
日本の美術館では初個展ですので、25年にわたるキャリアを45作品で一望できる貴重な機会です。
作品の対象は友人や愛犬、歴史上の人物(ルードヴィッヒ��)や舞台(オペラ)など。
フライヤーのメインビジュアルは
二ルヴァーナのリードヴォーカルを描いた《眠るカート》。
画材も油彩、パステルなどいろいろ。
透明水彩では太い筆で素早くひかれた線が繊細です。
個人的には彼女の描く「花」に惹かれました。
例えば、受付すぐ横に展示された《花とディアギレフ》。
画面前景に柱のように薔薇が咲きみだれ、その奥でバレエが踊られています。小品ですがためいきが出るような美しさ。
或いは階段踊り場、最初の静物画だという《パティと花》。
コップにさされている赤いアネモネ、横には若い女性のモノクロ半身写真が写真立てに飾られています。
２階奥の部屋(原美術館は昔の邸宅跡なので)の《花、ベルリン》の美しい赤にも圧倒されます。
蕾のチューリップ、開いたものも合わせて10本ほどが無造作にさされたコップ、透けて見える茎もみずみずしい。
もちろん赤い花ばかりでなく《搭乗券(花)》では溢れんばかりのグレイッシュなピンクの花が描かれています。
ここでも花を入れているのはストレートなコップ。
そして、驚いたことに「板」に描かれている作品が多いのです。
クラーナハの展覧会で板絵は保存が…というお話を聞いたばかりですが。
板に白い素材で画面を作り、それがはみ出してナチュラルなでこぼこのアウトラインを形成し、
額に入れないで、或いは入れても不揃いなアウトラインを活かした額装になっていたり。
人物は意思のはっきりした表情の女性像などが、いかにもアメリカ的、かな。
5月7日まで。
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