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2016年11月21日08:29

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カリエール

ロダンと親しくブールデルにとっても重要な画家。
絵画と彫刻の境界を探求していた、とはどういうことでしょうか。


没後110年
カリエール
@東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
フォト




評判がとてもいいので最終日に駆けつけました。

1849年パリ近郊生まれ。
20歳でエコールドパリに学び、兵役のあと1876年ローマ賞
1885年にサロン出品作が国家買い上げ。
7人の子供に恵まれ、セピア色の母子像で有名。

一口に言うとこうなのですが。


例えばサロンで認められた《病める子》
https://images.dnpartcom.jp/ia/workDetail?id=RM001284
に描かれた長男が翌年亡くなっていることを知ると胸をつかれ、
彼が色彩をすてたのは「喪」の意味もあったのではないかとさえ思えてきました。

【象徴派】

ボードレールにはじまる象徴派は人間の神秘性や夢を重んじました。
フランスではシャヴァンヌやギュスターヴ・モローが代表的画家。
カリエールもその流れのなかにいますが、単に詩的であるだけではないような気がしました。

【ルロール家の肖像】

例えば、今回の展覧会に出ているこの謎めいた大作(158.5*221.5)です。
フォト




コレクターの家族を描いたものです。
ポストカードの写真では分かりにくいのですが
描かれているのは何人でしょうか。

中央に立つ黒いひと。
座っている白い服のひと。膝にもたれる子供には存在感が希薄です。
画面左に立つひと。足の数は何本でしょう。
重なる顔は書き替えなのか二人なのか。
一番左の人物は背景が透けています。
それは右奥の座る人物も同じ。これは実在の人物でしょうか。
いろいろと調べてみたくなりました。


11月20日で終了。
http://www.sjnk-museum.org/program/4196.html



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(蛇足)どうでもいいことですがこの美術館の名前、ジュゲムというか…
かっこいい略称ができるといいなと思います。
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