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2015年11月28日10:51

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杉本博

会場内は一部をのぞき撮影が許されています。


開館20周年記念展
杉本博 趣味と芸術ー味占郷/今昔三部作
@千葉市美術館

展覧会タイトルが やや分かりにくいのですが

要するに杉本博の個展で
(1)今昔三部作 として
・海景
・劇場
・ジオラマ
という3つの写真シリーズが新旧あわせて展示されていまして

(2)趣味と芸術ー味占郷 として
婦人画報に連載された、床の間のしつらえ27点が再現されています。



会場は2フロアに分かれています。
暗い会場に入るとまず《海景》。
このシリーズが本当に好き。
シーン。。。という音が聞こえてきてしまいそうな静寂です。
椅子もあっていくらでも時を過ごすことができます。

続く《劇場》では正面高い位置から光に包まれたカラのステージと人影のない客席が撮られています。
クラシックな造りが劇場の歴史を感じさせ、
瞬間を切り取るはずの写真で時の流れを感じるのが不思議。

《ジオラマ》では離れたり近づいたりして隠れている動物を探したりするのも楽しかった。

フォト



階をかわって《味占郷》。
架空の料亭に各界の著名人を招き、そのしつらいをという趣向。

フォト



面白いですねえ。


例えば狂言師の野村萬斎・裕基お二人には
『立居振舞』と題して自作の《月下紅白梅図》を合わせ
(これが何の"本歌取り"かは明らか。須田悦弘さんの《梅》もちゃんと配置されています)
料理はルーシー・リーの器!に鴨の薫製に炊いた大根を挟んで葛あんをかけたもの。
ネギが添えられてる(笑)。
フォト



杉本博の多彩なコレクションにも驚かされました。

また、床の間のしつらえだからでしょう、
須田悦弘作品も《朝顔》《泰山木》《松》《掃溜菊》など
沢山見ることができます。

12月23日まで。

(京都の細見美術館に一部作品が巡回するようですが、一部って…)
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/1028/1028.html
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