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2015年11月19日17:03

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映画 FOUJITA

こんなことが起こってしまったパリを
映画でみるのはどうかと思いましたが。

静かで美しかった。

フォト


FOUJITA
〜パリが愛した日本人
あなたはフジタを知っていますか?〜



藤田嗣治といえばドラマチックな人生を生きたアーティストであり
エピソードには事欠きません。

しかしこれは彼の伝記映画ではありません。

必ずしも時系列に沿わず、断片的な「あるとき」の連続でした。

そしてそのどのシーンも絵のように美しい。


アトリエ。
猫を抱いて覗きこむ自画像。

街。
どんちゃん騒ぎ。
光と影。


クリュニー中世美術館の《貴婦人と一角獣》
の前に佇むフジタ。

「フランス編」ともいえる前半で一番印象的なのは
「フジタ・ナイト」でしょうか。
仲間たちと繰り出したキキの花魁道中は
正しい日本文化の伝達とは言えないけれど
絢爛豪華なパリの日々を象徴するに相応しい。


**********


スクリーンに不意に海辺が映りました。
それが一瞬で日本だとわかるのは不思議です。
空気感が違うのでしょうか。

後半の「日本編」はさらに幻想的になっていきます。

日本に帰国したフジタは戦争画を描き、陸軍美術協会の重鎮となりましたが

この映画ではそれよりも、疎開先の田園風景など
自然の描写が多い。


ひかる段々畑
不意に襲うつむじ風



実際には戦後、フジタは戦争責任を問われて
追われるように日本をあとにするのですが
その詳しい経緯も描かれません。



その代わりというか

エンディングで、
遺作となったランスのシャペル・フジタが
たっぷり紹介されます。

パリから一時間ほど、シャンパンのマム社敷地内、か。
また行きたいところが増えちゃったな。




監督 : 小栗康平
主演 : オダギリジョー

大阪ではシネ・リーブル梅田で上映中。
終映日は未定です。

http://foujita.info/
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