損保ジャパンMus.にあるゴッホの《ひまわり》
直島・地中美術館にあるモネの《睡蓮》
それらを手掛けた修復家です。
絵画保存修復家
岩井希久子と私たち
@B GALLERY
作品は生まれた瞬間から劣化してゆくもの。
たまに大規模な修復を経た有名作品が驚くほど鮮やかになったというニュースを耳にしたりしますが。
会場では岩井さんの作業する様子のVTRが流れています。
想像以上になんと地道で根気のいる仕事…
使われる道具も展示されています。
細い細い筆や消しゴムをオロシガネですりおろした粉。裏打ちの刷毛。
そしてなんといっても「IWAI保存パネル」。
はじめイギリスで、のち各国で技術を学んだ岩井さんが、逆に海外に紹介したパネル。
巻島製作所の「骨」に3〜5種の和紙を7通りの方法で均一に張って仕上げられています。
水平性を保つために海外でも高い評価を得ていますが。
その技術は後継者難だとか。
なかでも日裏竹釘工業所が廃業してしまい、竹釘については
いまある在庫がなくなったら…という状況だそう。
ともあれ、作品はまず修復より予防。
美術作品をお持ちのかた、保存には気を付けてくださいね。
少なくとも
陽の当たる部屋に飾ったり
ビニールのプチプチで包みっぱなしはダメですよ〜
6月28日まで。
http://www.beams.co.jp/labels/detail/b-gallery
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