mixiユーザー(id:21651068)

2015年05月31日22:19

191 view

こんぴらさん

120年間非公開だった若冲の襖絵が見られます!
巡回展はあるのでしょうか…?


昔も今も、こんぴらさん
〜琴刀比羅宮のたからもの〜
@あべのハルカス美術館
フォト



琴平宮は、お参りして785段の石段も上ったことがあるし。
仏教美術かなぁ…と思っていたのですが。



行ってよかった!のひとことです。


前半のコーナーでは

1海の神様こんぴらさん
2憧れのこんぴら参りへ 

として海の民の信仰を集めるとともに
「一生に一度は」とお伊勢参りに並ぶ庶民の夢であった「こんぴら参り」が描かれます。

まずここで出てくる「こんぴら犬」がカワイイ!
フォト


なかなか旅立てぬ主人に代わって荷物をくくりつけられてお参りをする犬。
ゆく先々で人々の世話になりながら無事に帰ってくるなんて、なんともいいお話ではありませんか。
現代も、代わりに人形やぬいぐるみに旅をさせて
記念写真を撮ってくれたりするサービスがありますね。
おっと脱線。

今回の展覧会、すごいのは後半の「こんぴらさんのお宝」です。

その1.円山応挙
その2.伊藤若沖
その3.高橋由一

円山応挙。
表書院の襖絵《丹頂》8面、《遊虎》16面、《竹林七賢》8面。
それぞれが現地の部屋のかたちに並べられています。
ソファに座ってゆったりと鑑賞。贅沢な気分を味わいました。
解説では「空間の魔術師」とその構図のユニークさが強調されていますが
私の印象に残ったのは「眼」でした。
ともすればこわいものが多い丹頂鶴の眼の優しい光
実物を見ずに描いたという虎の見開かれた眼
七賢人と従者たちの穏やかな眼

それぞれが皆違いながら皆いいのです。


伊藤若冲。
奥書院上段の間は六畳という小さなスペース。
その壁になんと210種の花が描かれているのです。
今回来ているのは襖4面ですが、金を背景に、
一面につき10ずつの花が切り花状態で一つ一つ整然と描かれています。
まさに「秘密の花園」!


高橋由一。
現存する由一作品の1/3は琴平宮にあるのだそうです。
なんでも画塾への資金援助を願い出て35作品を奉納、
200円を得たといいます。
当時の貨幣価値がよくわからないのですが、これってどうなのでしょう。
フォト



興奮につぐ興奮のあとは
4.歴史の宝箱
でクールダウン。
もちろんそこにも長沢蘆雪の《鯉》などがあったりするのですが。


いや、本当にすごいです。
7月12日まで。

http://www.aham.jp/exhibition/future/konpirasan/
8 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する