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2015年05月21日22:51

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シンプルなかたち展

まるで人類の歴史をたどるような展覧会でした。

いにしえからひとは自然から美を見いだしたり
シンプルなかたちからインスピレーションを得たりしてきたのですね。

それぞれのシンプルな作品からたくさんのメッセージを受け取りました。


森美術館リニューアル・オープン記念
シンプルなかたち展
美はどこからくるのか
@森美術館

フォト



六本木ヒルズのタワー53階にある森美術館。

イヤホンガイドの貸し出しが無料なのはリニューアルされても
同じでした。嬉しい。
ただし出品目録はまだできていませんので
メモをとりながらまわりました。
130点もの展示があり見応え充分。

構成は
0.イントロダクション
1.形而上学的風景
2.孤高の庵
3.宇宙と月
4.力学的なかたち
5.幾何学的なかたち
6.自然のかたち
7.生成のかたち
8.動物と人間
9.かたちの謎



いちばん長い時間を費やしたのは第4章の『力学的なかたち』。
メインビジュアルの《空間の鳥》(コンスタンティン・ブランクーシ)も
ここにあります。


王子を導く伝説の鳥・イアストラに30年以上
取り組んだブランクーシの代表作。
大理石やブロンズ・石膏と30以上のバリエーションが
あるそうです。

それと向かい合うようにあるのが
《リミナル・エアー・スペース・タイム》(大巻伸嗣)。
軽く柔らかい白布を水平に置き、下から風をおくって浮遊させる
空間インスタレーションです。
真っ白な空間で背景は窓、ということは53階からのみごとな景色。
なかば透ける布はふわりゆらりと様々に形を変え、窓の外の雲と一体になるかのようです。
これは図録では別の場所に置かれた様子が紹介されていますが、全く印象が
変わります。
これほどこの作品に相応しい展示のしかたはないと思いますね。
6月13日には大巻さんがトークイベントに出られるようですが
できることならそのことをお訊きしてみたい。
ここにはいくつか白いキューブがありますのでゆっくり座って
鑑賞できたのもうれしいところ。


そのほか、第2章の『孤高の庵』も印象的でした。

杉本博司の海景《スペリオール湖》の写真
岡田紅陽の七面山からみた富士(これが1940年代の写真!?)
李 禹煥(リー・ウンファン)の《関係項》

と瞑想的な気分になってきたところに
グザヴィエ・ヴェイアンの《光線》。


筆で描いた円の軸や
黒茶碗《まこも》
木切れに彫られた《円空》のような
東洋的作品も目立ちました。


7月5日まで。
http://www.mori.art.museum/contents/simple_forms/

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同時開催の《スターウォーズ展》ものぞきました。

シティビューの回廊から東京タワーが。

フォト


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