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2015年03月28日10:21

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3月27日ピア・ジュリアン

スピッツの《チェリー》を弾き語る天平さん。
思いがけないサプライズ。

フォト


天平桜コンサートツアー2015
@ピア・ジュリアンホール

出演
天平(コンポーザーピアニスト)


 
【ツアーコンセプト】


旅するピアニスト・天平さんが桜前線とともに北上する
コンサートツアー、神戸公演に行きました。
フライヤーにもあるとおり、日本人にとって、桜は旅の原点。
人生という旅のサウンドトラックとなる曲を
というわくわくのコンセプトのツアーです。
熊本・阿蘇公演の評判もたかく、期待いっぱいで参りました。
 


プログラム

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1stアルバムの《夏の記憶》やヨーロッパシリーズに《火の鳥》という
コンサートではお馴染みの曲が骨格ですが
珍しく《龍の涙》、そしてCD未収録曲が4曲もありました。

以下、流れにそっていくつかのメモを。
 
【1st stage】


♪00.即興

オープニングの即興はやさしく。
コンサート前に子どもの頃から親しんだ王子動物園の桜をみてこられた
そうなので、穏やかな気持ちでいらっしゃったのかもしれません。


♪01.プロローグ
♪02.空を駆ける

1stアルバムの組曲『夏の記憶』から。
天平さんとともに旅のはじまりです。


♪03.即興演奏

非常に繊細な、1滴1滴の「水」を感じさせる音でした。
天平さんのコンサートでは即興演奏が魅力です。
そのときでしか巡り会えない音。


♪04.龍の涙

1stアルバムから。コンサートでは珍しいのでは?
松谷みよ子さんの絵本、「まんが日本昔ばなし」のオープニング映像で
お馴染みの『龍の子太郎』から創られた曲です。
久しぶりに聴きました。


♪05.Love Song in Paris

パリの恋人達からインスピレーションを得たというだけあって
おしゃれで開放感にあふれた曲です。
ややくもったパリの広い空が思い浮かびます。


♪06.火の鳥

前半最後は名曲《火の鳥》。
演奏前の集中していくお姿をみるのが好きです。
いつも花火が打ち上げられる現場に張り付くようにして聴いてきましたが
今回は夜空に開いた大輪の花火から降り注ぐ火の粉を受け取るような
位置で聴きました。これもまたよし。



【質問コーナー】

2nd stageに入る前に、ファンの人たちと触れあう、お馴染み質問コーナーがありました。


◆問い。
最近歌い出されたようですが。
◆答。
もともとヴォーカルの曲を作ることもあって。
そのときはできあがった曲に仮歌を入れて渡します。
自分の歌はあまり気にいっていなかったけれど、小田和正さんが好きなので
ちょっと真似るというかヒントをもらって歌うようにしたら…
じゃあ今ききますか?(会場拍手)
…そこで冒頭のごとくスピッツの《チェリー》ご披露となりました。
リバーブがかからずちょっとご不満のようでしたがフルコーラス。
歌。
もちろん歌手のようなクオリティのものではないものの
(Youtubeに他の歌は挙げていらっしゃいますよね)
よかったです。歌ってテクニックだけじゃなく「心を開いて伝える」ことが大事なんだなぁ…


◆問い。
10年以上前に朝日新聞会館でクラシックを弾かれたのを聴きました。
現在の活動とはどのようにつながっているのでしょうか。
◆答。
南先生のコンサートにおまけで出て3・4曲弾いたときのことですね。
もちろんクラシックは勉強していましたし大切に思っています。
僕はピアノによる作曲を目指しているので、昔の偉大な作曲家はみんな偉大な
ピアニストでもあったわけで、とても参考になります。
2年後には今の活動をやりきってNYでしばらく勉強したいと思っています。
そのときにはものすごく、激勉強したい。


◆問い。
音楽に踏み出したきっかけは
◆答。
僕は16・7歳のことには鶴橋に住んで肉体労働の解体屋をしていました。
でもそれだけじゃ輝きが見つけられないと思って、音楽の専門学校に入って
作曲もやりたかったから音楽大学にも入りました。
正反対のことをやっていたことがきっかけになったのかもしれません。

…それからは去年から始められたプロジェクト《ネオ・レジスタンス》
についての熱弁。
クラシックを聴かない、とりわけ若いひとのために、ピアノ・ヴァイオリン・チェロ
というクラシックのピアノトリオの編成にドラムを加えた新しい音を届ける。
ツアーももうすぐですね。

【2nd stage】

さて後半。



♪07.桜色の初恋

コンサートでは何回か耳にしています。
《パリ》と違って、こちらは日本の夙川河畔のごく若いふたりをみて創られた曲。
これまではややPOPS寄りのイメージがあったのですが、
!!!
今回のジャジーな演奏には驚きました。こちらがいいなぁ。
ご本人も「ちょっとアダルトでした」とおっしゃっていました。


♪08.夜行列車
♪09.Hisory of Warsaw
♪10.End of Journey

コンサートではお馴染み、ヨーロッパシリーズです。ここからが今回のヤマ。


♪11.天使の抱擁

「心が傷ついたひとのところに天使がそっと舞い降りてハグする
イメージ」だそうです。
演奏は全世界3回目(笑)。
個人的に、天平さんのこうした小品も大好きです。
この曲の前身はかつて弾かれた《Key》じゃないかなと思いました。
実際に作曲されていたご本人は−13℃という極寒のNYの
ヒーターなしのアパートで温加湿器の湯気をたてて電気毛布にくるまり
スープを飲みながら創ったとおっしゃっていましたが。

 
♪12.神宿る道


熊野古道のテーマとして依頼されて創られた曲。
こうした生まれたての曲もいいですね。
まだ天平さんも大変緊張感があるそうです。
駆け抜けるような天平さんの真骨頂な演奏。


♪13.フレイム

コンサートでは必ず弾かれる《フレイム》。
でも「入り方」であったり、その演奏はそのたびに違います。
そして今回のフレイム。
なんという《フレイム》であったことか。
中間部の即興、あれはなにかが憑依したとしか思えない…


en♪一期一会
 

3月にカーネギーホールでキース・ジャレットを聴いた天平さん。
今回のコンサートにはその影響が色濃く出ていました。
天平さんの全編これ即興、なんてコンサートが実現したら…
いえいつか必ずやっていただきたいと思います。
http://tempei.com/

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