mixiユーザー(id:6486105)

2015年03月23日20:50

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今年もワカメ拾い

 朝、メールやmixiを読んだあと鎌倉の潮汐表を調べてみたら、午後12時半が干潮だ。先週の土曜、134号線をクルマで走っていたら、ワカメを拾う人の姿を散見した。時計を見たら10時半だったので、1時間くらい庭に出たあと由比ヶ浜へ行くことにした。
 昨年はまるで嵐のような日に海へ行ったら、ワカメを含む海草の群れが海岸に押し寄せていて、ワカメは拾い放題だった。が、時期が遅かったので、市販の上品なワカメに較べると歯ごたえがありすぎて野卑な味だった。今年はどうだろう?
 自転車で由比ヶ浜の坂の下エリアへ。
「拾う」人が等間隔で並ぶようにぽつりぽつりといる。
 しゃがんで鍬のようなもので砂浜を掘っている人がいたので、そばまで行ってバケツの中を覗いてみたら、大きなハマグリが10数個あった。
「こんな海水浴場でハマグリがいるんですか?」と尋ねたら、「ああ、まだ天然でいる」とのこと。由比ヶ浜は漁協による採取禁止がないのだろうか、と疑問を持ったが、敢えて尋ねなかった。ハマグリは左右幅が10センチ近い大ぶりなものだ。羨ましいと思ったが、そもそも道具も持っていないし、三浦半島は魚介類の採取制限に厳しいために憚れる。
 海草の吹きだまりのようなスポットが1キロ半の浜で3〜4箇所ある。いかにもワカメを拾っている鎌倉原人がいるそばへ行って、波打ち際に漂う海草をつぶさに見てみたら、ワカメ拾いのシーズンが終わっていることをまざまざと知った。海草の九分九厘はコンブの小型版みたいな海草で、その中からワカメを見つけ出すのは至難の業だ。
 それでも15分くらい見ていると、水深20センチくらいの海のところにワカメらしき海草が時々流れているのがわかってきた。仕方ないのでジーンズを膝まであげて、海に入ることにした。
 5分に1度の割でワカメを拾い上げる。持参したスーパーのレジ袋に半分くらい溜まったところで引き上げることにした。たぶん昨年よりさらに野卑な味だろうから、このくらいでいいや。
 止めようとしたところで2人のお子さん連れの母親から声を掛けられる。
「ワカメを採っているんですよね」
 そうですけど。
「一度子どもにもワカメを採らせようと思っているので、見せてくれませんか」と言われたので、レジ袋の中からワカメを取り出した。
 数分後、私同様、裾をまくりあげた子どもが海に入って「これはワカメ?」と訊いてはYes or Noで答えているうち、小学校2年か3年くらいの子どもはワカメの見分け方を掴んだ。偉いね。指導している私よりこの子のほうが、学習能力が高いかもしれない。
 うちに戻って、大きな寸胴鍋で湯を沸かし、あらかじめ水洗いをしておいたワカメを15秒ほど熱湯にくぐらせてはザルにあげる。で、そのあと、干した。明日の昼には乾くだろう。
 それからパンツ(黒ジーンズ)を手で洗うことにした。砂と塩分が付いているので、気持ち悪い。どうせならと、他の黒ジーンズもついでに洗う。終わったら、水仕事をやり過ぎて指紋が消えそうなくらい指の表面がつるつるになってしまい、これもまた気持ち悪い。ハンドクリームを大量に塗ってごまかした。
 こんなことをしていると、あっという間に午後3時だ。
 今日は、郵便局へ行って「連翹忌」の会費を納めなければならない。高村光太郎を愛する会に出席するのは場違いな気がするが、光太郎を畏敬していた詩人の意志を尊重することは私の義務だろう。会に出て、誰彼に詩人の存在を知らしめるいい機会だ。
 ラズリと一緒に郵便局へ行き、入口前に繋いでから、機械で送金。誰かにラズリが盜まれないかと、毎回心配になる。
 30分ほど大回りして家へ戻る。ワカメの様子が気になって状態を見たら、乾燥し始めていた。当たり前だが。
 ようやくテーブルの前でゆっくり手紙を読む時間ができた。
 山中湖の知人から手紙が届いていた。日々の思いが綴られている。彼には返事を書かないとなぁ、とプレッシャーを受ける。書くのが面倒というプレッシャーとは別に、彼に較べて自分は不真面目に生きているというプレッシャーもある。不真面目と書いたが、何か違う。彼は地に足がついている、私はこの歳になっても生きる意味がわからないので浮わついている。いや、これも違う。彼と私を分ける分水嶺とはなんだろうか?
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