いったいいつ歯の痛みは治まるのだ、の巻

　午前11時45分に歯医者。午後3時前に友人の友人の個展へおじゃまする。
　毎日、この程度しかスケジュールは入っていない。会社員時代からすると夢のような暮らしだ。世の中にはスケジュールが細々と入っていないと寂しく感じる人もいれば、その正反対の人もいる。♪人生いろいろ、男もいろいろ。
　歯の治療はドツボにはまっていて、歯というより体を治療しないことにはいつまで経っても痛みは解消されないようだ。まあ、当面は辛抱強く痛みとつきあっていく他ない。幸い鎮痛剤は効くし、愉しいことを集中してやっていると痛みは散ってくれる。なんでもいい、モノを作っているとそれに集中するものだから、痛みは半減する。
　画廊はうちから1キロちょっとなので、ラズリと散歩がてら歩いて行った。今日が最終日ゆえ、大勢のかたがいて混雑していたが、そもそも緩い雰囲気なのでラズリもどさくさに紛れこんで中に入った。お菓子を一個もらって、ラズリは人心地ついたようだ。寒いなかを歩くと不機嫌になるのは人間も甘やかされた犬も同じで、甘い物を一口食べるだけで和むというのもまったく同じだ。普段からちやほやされていると犬も人間もひとを噛まなくなる、というのも共通している。
　あ、そうだ、散歩の帰り、普段はまったく使わない路地を選んで歩いたら、スリランカ政府公認の紅茶販売店があった。今日は閉まっていたが、明日にでももう一回行ってみたいな。ガラス張りの入口から中を覗きこんだら、カレーのスパイスもあった。
　夕刊を読んでいたら、社会面に「女子高生1日7時間スマホ」という見出しがあった。実態調査の結果らしいが、男子高校生が4.1時間で女子高生は7.0時間、一日9時間以上が3割で15時間以上との答えも全体の1割を占めた、と記事にあった。なんか私にはよくわからないのでありますが、1日24時間で、洗顔や入浴や食事など現代的な生活を維持するだけで2〜3時間は必要だし、最低でも6〜7時間は眠っているだろう。学校の授業は50分ｘ6コマだからトータル5時間だ。となると、自由になる時間はせいぜい9時間。よほどの秀才、もしくは馬鹿じゃない限り、1、2時間は勉強しないと学校がつまらなくなるし、親とか兄弟と一言も口を聞かないといくら照明を明るくしたところで家の中は暗くなるので家族とのつきあいも必要だ。もし彼氏がいたら、喫茶店で向きあってスマホするだけというわけにもいかない。こう理詰めで考えると、一日7時間のスマホというのは、すでに人類の到達点にあるな。
　昨日と今日で『沖縄裏道NOW！』というコミック＆エッセイ本を読んだ。こういう沖縄ガイドを読んでいると、なんかまたまた沖縄へ行きたくなってくる。今度こそ基地も戦争遺跡も訪ねぬ純粋な観光旅行をしたい。下戸なので飲み屋は無縁の世界なのだが、おばあがやってるおバーで泡盛の一杯でもひっかけたくなる。誰かこの心、止めてよ（笑）。