消去済みフォルダをさらに空にする それでも残る通知のひかり #短歌
結露した窓のゴムパッキンの黒 そこだけがまだ夜のふりをする #短歌
携帯の履歴に残る砂漠の雪 信じるための証拠ばかりだ #たんか
永遠をマヨネーズにて測るなら世界はわりとかわいいかもね #短歌
白線を引くようにして絞り出す待つことだけが上手になって #短歌
街灯の消えない夜を選ぶようまぶたの裏で朝を飼ってる #短歌
改札で手を振るだけの距離だから恋はきれいに壊れずにいる #短歌
しゅわしゅわとラムネの泡が消えるまで待っててもいいと思える夏だ #短歌
やさしさを少しこぼして歩くから道端に咲く花もあるのだ #短歌
柔軟剤すこし多めに入れたから明日は今日を許せる気がする #短歌
しゃぼん玉みたいな午後を追いかけて手ぶらのままで帰ってる #短歌
人生のサブスク契約 自動更新 解約不能 誰も知らない #短歌
証拠とは提出された光です 裁判長にも月は見えてる #短歌
天秤の片側に置く 祈りありもう片方には雨後の沈黙 #短歌
給湯室窓にひっかく雲を見て指の熱だけまだここにある #短歌
青空はどこの国にもあるのかな そう思うだけの休憩時間 #短歌
広告は夢の続編でしたっけ購入ボタンが朝まで光る #短歌
コンビニの灯りひとつが墓地のよう おかえりなさい誰もいなくて #短歌
ベランダの物干し竿も眠るころ アンテナだけが星を受信する #短歌
コンビニを出たところから夏だった 溶ける速度で笑っていたね #短歌
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