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2026年05月05日23:08

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5/3 「猫のすゝめ」展@東京農業大学「食と農」の博物館

馬事公苑のホースショーを見る前に(というか、こちら目当てで行きました)農大の博物館へ。
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ここ、常設もなかなか面白くて、鶏の剥製が半端ない。それと、農大卒業生が作った日本酒も。
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そう、農大卒業生には全国各地の蔵元さん、杜氏さんやらが多いらしい。酒器のコレクションもすごいが、私は酒にまつわる浮世絵にハマる。
歌麿の《ばくれん》は、すれっからしという意味で、娘が酒を煽っている図。酒器がギヤマンなところはおしゃれよね。

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こちらは月岡芳年の浮世絵。アル中だと一眼でわかるが、下段の、不人気で暇な娼婦が酒浸りというのはすざまじい。
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バイオリウムにはケヅメリクガメやキツネザル、スナネズミもいるのです。
スネネズミ団子になってお休み中フォト
亀はお食事中フォト
https://www.nodai.ac.jp/campus/facilities/syokutonou/4935/article/33231/
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今から約1万年前の新石器時代。人類は食料を安定的に手に入れるために「農業」を始めました。そしてこの時、収穫した穀物をネズミから守る「猫」と人類とのおつきあいが始まりました。猫は歴史上、非常に長いあいだ人と関わってきた動物ですが、実は極めて謎の多い生きものでもあります。アフリカにはライオンが、ジャングルにはトラが…高い適応能力で地球上の様々な場所に分布しました。さらに人間社会へ。野生で生まれたのにもかかわらず、甘えられそうな人間を見極め、食べものをねだって最終的には飼いネコに…非常に高い知性がある証拠といえるでしょう。
魅力的な動物であると同時に、自然環境への影響が問題視されている面もあります。
本企画展は「猫×農学研究」をテーマに猫にまつわる様々な側面を紹介します。


ディスプレイのフェルト人形はおなじみ佐藤法雪氏。
ボナールの猫フォト
猫と人との関わり、猫の体の仕組みや不思議、ネコ科動物や野生ネコのこと、ペットとしての猫などの豆知識がいっぱい。知っていることも多かったけれど、知らなかったことも少しあってそれは収穫。

農大としては、農学部 動物科学科 動物行動学研究室・地域環境科学部 森林総合科学科 森林生態学研究室・ 国際食料情報学部 国際農業開発学科 農業環境科学研究室・学術情報課程が協力してて、そこはさすが。

世界の野生ネコ種全種の表や
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野生ネコ類の系統図は細かくてすごい
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しかも、こんなりっぱな剥製を所蔵しているなんて!
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全く知らなかったのは、農大厚木キャンパスには、東郷平八郎の長男・東郷彪氏の邸宅「黒猫荘」が移築されているということ。彪氏は国内外の黒猫グッズ3000点を収集していたらしい。残念ながらそのコレクションは散逸、邸宅と共に残されたグッズの一部の展示があった。
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絶滅危惧種の保護や環境、食糧問題では、農大らしいアプローチも。

一つは、絶滅の恐れのあるツシマヤマネコ。ヤマネコの生息環境=田んぼを守ることが、ヤマネコの保全になるということから、田んぼのオーナー制度を行っているという情報。
https://kankyo-center.okinawa/archives/13649
ふるさと納税でお米をもらうのもいいけれど、こういうのがいいよね!
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もう一つは、食品ロスの話(by国際食料情報学部 国際農業開発学科)。
たとえば、漁船で釣り上げた魚が100匹だとすると、さまざまな過程の中で実際に食卓で食べられるのは61匹だという。単にロスということだけでなく、「食べ方の知恵」が途絶えることによる地域の食文化の淘汰、食卓の画一化も問題。未利用魚をペットフードにしようという試みもまた、その豊かな食文化の継承につながるというもの。意義深い。
未利用魚で作られた無添加ペットフードの展示もあった。

この展示でのメインは「ペットのナゼナニに迫る」
農学部 動物科学科 動物行動学研究室によるもので、研究室では実際に猫たちが飼われているらしい。実際、研究室監修で猫用品も開発。
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以下、興味深かった話。

・猫の表情は276種類、鳴き声は16種類ある(どうやって区別したのだろう?)  

・人は猫を撫でている時、前頭前皮質の働きが活発になる。さらに、猫が言うことを聞かなかった方が脳が活発になる。ツンデレ猫の方がボケないわね。

・猫は、匂いが自分の右側にあれば左の鼻の穴で嗅ぎ、匂いが自分の左側にあれば右の鼻の穴で嗅ぐという合理的な嗅ぎ分けをしている。
嗅ぎ方には、怖がり、協調的などの性格が影響し、オス猫でこの特徴が強く現れる。
飼い主の匂いを嗅ぐ時間は短く、それは匂いだけでも瞬時に飼い主を嗅ぎ分けられるためと思われる。

・猫はおもちゃで遊ぶが、飼い主が一緒に遊んでいるかどうかをしっかり認識して遊んでいる。(猫は飼い主を遊ばせている)

・猫は本来肉食で、糖分を含まない肉を食べてきたので、甘味を感じる遺伝子がない(行動学的にはわかっていたが)。また、苦味センサーのバリエーションも少なくヒトより苦味を感じにくい。一方、旨味センサーはグルタミン酸と核酸による旨味の相乗作用をよく感じることができる。猫がグルメだと言われる所以は、旨味センサーがあるからなのね。

・猫は、左巻きに寝るほうが右巻きに寝るよりやや多いという統計がある。左側の視野から入った情報は、右脳によって「脅威」「注意」「恐怖」といった情報に処理されるので、猫は目覚めた時に左視野を通じて敵を素早く察知し、右脳の働きで危機回避をするのではないかと、仮説が建てられている。ただし、果たして右巻き、左巻き、へそ天、ごめん寝など猫の寝相はさまざまで、まだまだ議論が続いている模様。

・「猫は液体」と論文で発表したフランスの博士が、「液体とは何か」を考える重要な研究としてイグノーべル賞をとったが、この論文では「日本には猫カフェなるものがあって」と日本人の猫好きにも触れているらしい。ちなみに、猫の体が柔軟なのは約240本の骨がある(ヒトは約200本)ため。

・第一次南極観測隊にはオスの三毛猫「たけし」も同行した。これは「オスの三毛猫は航海に演縁起が良いので連れて行ってください」と一般の人が出発前に隊員に渡したのだという。帰国後は隊員に引き取られ可愛がられていたが脱走して行方不明になったらしい。猫としては、寒い南極に連れて行かれ、迷惑な話だよね。
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8月30日まで

立派なパンフレットがいただけます。
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