mixiユーザー(id:8077411)

2026年04月23日14:52

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短歌

書き直さないで残した言葉から夜のやさしさすこしこぼれる #短歌



レシートのない時間だけ折りたたみ明日の隅へそっと差し入れる #短歌



窓越しにひかりを受ける布のよう触れないことで形を保つ #短歌



言葉より先に濡れてる影がいて ひらがなみたいに街へほどける #短歌



白さへと触れれば少し傷ついてそれでもひかりを受けとめている #短歌



靴という方向指示の器あり不在のために整えられる #短歌



三十分まだ誰のものでもなくて物語だけが先に座ってる #短歌



こぼれたぶんだけ静かになる水にわたしの影も少し混ぜとく #短歌



にぎる手の中にまだあるぬくもりを星にしないで夜を越えてく #短歌



お清めの塩を切らしているからかあなたの影が妙にやさしい #短歌



言わぬままゆれているのが似合う夜 水のかたちでいられるあいだ #短歌



消しゴムの匂いに似てるためらいを行間だけを残して閉じる #短歌



回収をされぬままでもかまわない伏線として置かれた今日だ #短歌



ハンガーの服にすこし触れてみる まだ人だった温度がある #短歌



こぼれないように笑ったそのあとで甘さばかりが口に残った #短歌



説明をやめた世界の端にいて靴底だけが信じる水面 #短歌



洗い終えた皿のやさしい冷たさに理由のかけらひとつ溶けゆく #短歌



まぶたほど軽いよろいをまといつつ風の手前で夢を見ている #短歌



こねられて少しずつあたたまってく 人のかたちはまだ途中なり #短歌



決められないことを選んでいるような時間ばかりが増えていく夜 #短歌




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