4月21日火曜日。
家で昼食を食べようというタイミングで、NTT電話に着信があった。
昨日に続き衝撃を受けることになった。
毎年、収獲したばかりの銀杏をお届けに行っていた会社の先輩がこの2月に亡くなった、との報告だった。ご長男から家族だけで葬儀をした旨を告げられ、ひいては6月にお別れ会のような一席を設けるということだった。5分くらい、亡くなられるまでの様子を聞いたところで、電話は奥様に代わった。
長々と詳細な説明を受け、現在の哀しい心境を語られる。
親しい関係かどうかはわからない。が、同じ会社で働いて、現在も鎌倉市民で交流があったのはこのご夫妻だけになっている。読書友だちのような同僚は4年前に亡くなってしまった。それゆえ、自分の歴史と同じ地平にいたそのかたに、私は必要以上に慕わしい思いを抱き、銀杏にかこつけて訪ねることをルーティンにしていたのだった。
やりきれない。
午後3時、気分を替えようと思って、神奈川県立美術館鎌倉別館で開催中の「福田尚代 あわいのほとり」展へ行くことにした。
https://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2025-naoyo-fukuda/
この企画展が開かれるまでどういうアーティストなのかは知らなかったが、チラシを見る限り、文学と現代美術の融合(統合)を期す活動のようで、さらに諸作品は透明感に溢れているような印象。頭を使う展覧会のようだし、逆に使わなければすがすがしい展覧会になるに違いない。
我が家から4千歩程度だからいい散歩になった。
親しき人の死の哀しみを、美術であれ音楽であれ文学であれ、癒すことなどできまい。が、それこそいい暇つぶしになった。
生きていくことは楽しいことだが、それなりに代償を払わなければいけないのが悲しい。
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