mixiユーザー(id:8077411)

2026年04月05日23:04

23 view

短歌

どっちでもよかった気もしてるけど歩いたほうでいいことにする #短歌


受けとった形のままに返せずにポケットの中で重さを測る #短歌



水平線持ち歩くには軽すぎて桜はすぐに外へ出たがる #短歌



ひとつだけ選べと言われるたびに失うほうの数を数える #短歌



返らないこともひとつの応答で空白だけがやさしく満ちる #短歌



そのままでいいと言われたみたいだね 梯子は今日も空を見ている #短歌



歩くたびほどけてしまうやさしさを結びなおして朝へ出てゆく #短歌



追わぬままひらいた胸に風が満ち 円の名残をそっとほどいて #短歌



わけあえる未来みたいにパンを置く まだ触れてない朝のかたちで #短歌



ほどかれて空気に混ざるわざわざが部屋のかたちを少し変えてく #短歌



まだ眠る町のまんなか通る風 触れないままのブレーキが鳴る #短歌



やわらかな子音ばかりを選びつつ喉の奥にはまだ夜がある #短歌



立ちのぼる白さの奥にまばたいてきみのいない日やわらかく来る #短歌



忘れずにいるより先に朝が来て わたしの靴はまだやわらかい #短歌



まだすこし暗い指先そのままで朝の明るさに手をひたしてる #短歌



火の在処たしかめもせず触れながらわたしの花が崩れていった #短歌



軽さとは不確かさへの傾きで空を含めばなお遠ざかる #短歌



ポケットでくしゃりとなった春の息 きみのかたちをまだ離せない #短歌



見つけてと書けないままの指先にひらいた花のやさしいまぶしさ #短歌



知らない歌ばかり増えていく春にぼくはまだ口のかたちを探す #短歌




★




1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年04月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

最近の日記

もっと見る