mixiユーザー(id:8077411)

2026年03月21日20:36

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短歌

地球ならきっと大丈夫って顔でタオルが空をまだ見てるよね #短歌



冗談でぼくらのための透明なラベルみたいでまだ貼らないで #短歌



やわらかなひかりの芽を包むよう まだ渡さない春を抱いてる ラベル #短歌



世界には終わりがあると知った夜 プリンの甘さやけにリアルだ #短歌



岸があり水もあるのに届かない その距離だけがぼくの光だ #短歌



選ばれぬぼくのかわりに雲だけがきちんと空を通過してゆく #短歌



氷鳴る予定の隅でひそやかに甘さばかりがかたちを変える #短歌



ぼくたちは言葉のかわりに金属を鳴らして重さ確かめている #短歌



沈黙の深さに触れてはじめてのかたちが内でひらきはじめる #短歌



ぼくらには理由もなくて笑う午後 ソーダの泡が重量を消す #短歌



ただいまと言った瞬間世界では炭酸みたいに今日が弾ける #短歌



捨てられた頁の白を背に受けて砂の温度で歩きはじめる #短歌



子どもってストロー一本くぐるだけで季節まるごと飲み干しちゃうね #短歌



水際の線を離れて立つときに選びし影が遠く透けゆく #短歌



人生はどれかひとつに決めろって言うけど多分ぜんぶ途中だ #短歌



投函の音ひとつだけ夕に落ち 返事のるない日そっと増えてく #短歌



触れぬまま錆びぬままなる金具あり 梯子は静かに空だけ見てる #短歌



欠けた円 その隙間から午後の青 追わぬ呼吸が胸をひらいて #短歌



わざわざのかたちをしてる包み紙ひらけばうすい春のにおいが #短歌



濁音を飲み込んだあと残るのはぼくがまだ人でいる証拠かも #短歌




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