mixiユーザー(id:6486105)

2026年03月19日20:16

85 view

偶然、大野寛武さんの個展会場を通り掛かる

 3月19日木曜日。
 午後3時、集中力が消え失せたタイミングで、予約本を引き取るために図書券へ行くことにする。今回は小泉八雲の『日本の面影』。ラフカディオ・ハーンが日本に来て4年目に出した日本滞在記である。
 図書館に行く途中、貸しアートスタジオ「水平線ギャラリー」の前を通ると、不思議ちゃんな具象か抽象か判断できない絵のポスターが入口脇に掲示されていた。いったんは通り過ぎたのだが、ちょっと見ていくか。引き返してギャラリーに入った。
 順々に見ていき、最後にプロフィールを読んだら、卒業大学が私と同じだ。本人がいたので、「大野さんは私の後輩かな」と口を開いてみたら、卒業は彼が2年あとだった。私は一浪一留なので、どこかですれ違っていることになる。私は院を受けるつもりで、フランス語を5年次に受講したのだが、案外と席が隣合っていたかも。
 ここに掲げた問題の絵「邪神覚醒」だが、トルコのカッパドキアを旅したときの印象と、横浜のみなとみらいエリアを桜木町から眺めた風景を頭の中で合成した、そうだ。私が怪訝な顔をしたようで、彼は写したみなとみらいの写真を見せてくれた。
 一見凡庸に見えて実は技術的に巧みな活写! 大野寛武さん、イイネ!
 図書館で1冊だけの出し入れ。行旅死亡人のルポを返し、八雲の本を借りた。永遠に借金の返済が終わらない悪循環、みたいな私。
 うちに帰って真っ先に八雲本のまえがきを読み始めた。
 日本愛が溢れていた時期らしく、日本の伝統文化を大絶賛し、逆に西洋文明を全否定していた。「ばけばけ」のヘブンさん(八雲)は、まんまじゃないか。
 自然崇拝や仏教観に根付いた生活を八雲は愛したそうだが、いまの日本を見たらきっとがっかりするだろう。あなたが去って100年後、日本は当時の欧米以上に醜怪な世相となってますよ〜。ギリシア神話を超える神々など日本からきれいさっぱり消えてしまいましたよ〜。
 蛇足だが、図書館へ往く途中、仲のいいサヨクな婆さん87歳とすれ違った。婆さんが「タカイチ以降、もう死んでもいいわ、嫌気がさしてる」と私に話しかけた。
 即座に私は切り返す。
「何をおっしゃる。これから日本は”世界の真ん中で輝く”んだよ。戦艦をペルシャ湾に派遣して日米でホルムズ海峡を護衛し、世界に日本国の強さを知らしめるんだから」と言ったら、婆さんはかんかんに怒り始めた。
 私に怒るのはすじ違いだと思う。
 
6 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年03月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031