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2026年02月08日08:32

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短歌

戸は閉じて名だけが外に滲み出る踏まれぬままの白の真実 #短歌



飲み込んだことばは夜の栄養で減ってく闇が少しやさしい #短歌



待つ側になってしまった午後だから椅子が世界を先に休ませる #短歌



欲しかった空は在庫切れ それでも似たような青を袋に入れる #短歌



散歩にはならない距離を往復し撫でられる前のため息が吠える #短歌



玄関で箱の温度を確かめる受け取る前の名前のなさを #短歌



鍵束の重さに夜が戻ってきて出なかった影も一緒にしまう #短歌



薄着って言い訳みたい夜のベンチ冷たいほうが正直だった #短歌



冷たさもちゃんと今だと分かるからスプーンの先で探す喜び #短歌



触らないままがいちばん強いって雪が言った気ちょっとした朝 #短歌



一等賞欲しかったのに拍手って行き先全部消す音だった #短歌



数えずに残した沈默胸に置き忙しさから一歩ずつ降りる #短歌



予算って言葉が先に泣きを切る 現実だけが無限で怖い #短歌



さわったら、あ、もう違うってわかってて願いはいつも質感派なんだ #短歌



消せたのにあえてそのままにした跡 選んだ自分がちゃんと残った #短歌



造花めく潔さだけ残したら触れられぬまま季節を越える #短歌



我が連れむ胸に置きつつ夜を行く道の静けさ重さとなりて #短歌



笑い方忘れたままで語尾だけが先に大人になってしまった #短歌



保存したままの言葉が夜になる 読まれないまま光ってるだけ #短歌



もうコケてるってわかったんだけど最後まで聞く人になった日 #短歌




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