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2026年01月24日23:31

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1/20 マチュピチュ展@森アーツセンターギャラリー

世界各地を巡回している展覧会で、日本での開催は東京、展示演出が素晴らしくて面白いと評判である。
恥ずかしながら、ペルーと言われても、思い浮かぶのは、アンデス、インカ帝国、ナスカの地上絵くらいで、脳内に「コンドルが飛んで行く」の曲が流れるばかり。昨年マイミクさんが旅行されてちょっと興味が出た。インカ帝国がスペインに破壊された時、マチュピチュは「天空都市」だったため(?)見つからずに無事だった…というのは、言われてみて、そういえば聞いたことがある、と思い出す。



wikiを頼りにちょっと整理してみた。


・そもそもアンデス文明というのは約5000年前に始まっている。

・インカ帝国はアンデス山脈沿いに栄えた巨大帝国。1438年〜1532年。スペイン侵略と内乱で1533年に滅亡。つまり、インカ帝国は、アンデス文明の系統における最後の先住民国家である。

・マチュピチュから発見された遺物遺跡は1450年頃のインカ帝国時代のもの。マチュピチュが世に知られたのは1911年のこと。インカ帝国の滅亡から378年後となる。

・本展は、ペルー首都リマのある考古学博物館「ラルコ博物館」から約130点の文化財が出展。
その内容を見てみると
 クピスニケ文化:紀元前1250〜100 北部沿岸地域
 チャビン文化:紀元前1250〜100 北部高地 パコパンパ
 ビルー文化:紀元前500〜紀元300 北部沿岸地域
 サリナール文化:紀元前500〜紀元300 北部沿岸地域
 ビスク文化:紀元前100〜紀元300 北部沿岸地域
 モチェ文化:100〜800 北部沿岸地域
 ナスカ文化:100〜600 南部沿岸地域
 リマ文化:200〜700 中部沿岸地域
 ワリ文化:600〜1300 南部沿岸地域、オコーリャ
 ランバイェケ文化:700〜1300 北部沿岸地域
 チムー文化:1100〜1470 北部沿岸地域

・Bブロック「アンデス文明」で、アンデスの世界観を示す遺物の多くは、モチェ文化のもの。
Cブロック「英雄『アイ・アパエックの旅」で、アンデス神話示す遺物の多くはモチェ文化のもの。
Dブロック「儀式:生贄」を表した遺物の多くはモチェ文化のもの。
Eブロック「祖先との対話」で王侯の埋葬物の多くはチムー文化のもの。

・これらの文化は、インカ帝国以前のアンデス文明の諸文化として、プレ・インカと呼ばれている。本展では、モチェ文化、チムー文化の遺物が中心に紹介されている。

むむむむ、、、、この展覧会「マチュピチュ」展と題しているが、マチュピチュそのものの紹介は、厳密には最後のブロックだけであって、「アンデス文明展」もしくは「プレ・インカ展〜モチェ文化とチムー文化〜」と言った方が正しいぞ。それにしてもアンデス文明って多くの文化が生まれたのねぇ。
(実際、上記を整理するまで、しばらく頭の中が混乱していました・涙)

まあ、そんなことに引っかからずに、みるのが楽しい展覧会でした。

最初のAブロック「イントロシアター」では巨大スクリーンにアンデスの大自然と天空都市マチュピチュが映し出されて雰囲気を盛り上けるし、展示室内はBGMが流れている。
空と水を表す青と太陽と砂漠の砂を表す黄色はビジュアルカラーになっていて、青→紫、黄→橙が展示室を照らし出し、神秘的な世界を作っている。
アンデスの精神世界を表した遺物については、パネルキャプションだけでなく、動画でその世界観を説明してくれるのでとてもわかりやすい。

なによりも、それら〜特に「鐙型注口土器」(馬のあぶみに似ているため名付けられたそう)〜の造形は素晴らしく、作られた年代、文化は、紀元前のものからインカ帝国直前のものまであり、あまりに幅が広いのだが、文字を持たない文明がこの形の土器に落とし込んだ記録伝承の芸術性はすごいと驚嘆した。ただ、なぜこの形なのか、その説明がなく、知りたい〜っ

写真撮影は可。作品リストはない。平日だったせいか、あまり混んでいなかった。

冠した「CREVIA」って何?と調べたら、没入体験型エキシビションで昨年「ラムセス大王」展を開催したところ?なるほど、それでこうした演出なわけね。確かに入場料が高くても仕方がない内容かもしれない。ただ、私は古い人間なので、展示品だけでも十分魅惑的なので、普通の展覧会で普通の入場料でもいいような気がした。(ビンボーですみません)

アルバムあります
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121404480&owner_id=2083345

https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/machupicchu/index.html
https://machupicchuneon.jp/
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本展は、2021年のアメリカ・ボカラトン美術館を皮切りに、世界各地で開催され、高い評価を得ています。各国における開催での累計来場者数は54万人を突破しました。
ペルー政府公認の本展は、アジアでは初開催となります。日本初上陸となる本展では、ペルーの首都・リマにあり、世界的にも有名な考古学博物館「ラルコ博物館」より貸与された、貴重な文化財約130点を展示します。
2012年の「インカ帝国展」以来、国内では13年ぶりとなるマチュピチュ関連の巡回展としても注目。
今回の巡回展に際して日本にやってくる約130点のペルーの至宝の中でも特に、王族の墓から出土した黄金の装飾品や神殿儀式で用いられた祭具などは、初めてペルー国外に貸し出される展示品です。日本で初公開の貴重な資料を通じて、古代アンデス文明の叡智や芸術を間近に体感できます。また、世界遺産マチュピチュを独自の技術で再現した没入型空間や、アンデス神話の英雄「アイ・アパエック」の冒険を軸に展開される壮大な物語とともに、来場者をかつてない知的冒険へといざないます。



B アンデス世界
アンデス世界の宇宙論では、3つの世界が均衡を保ちながら共存している。
上界は鳥、中界はジャガーなどのネコ科動物、内界は蛇、階段を使って異なる世界を行き来する。渦巻きは、季節などの世界を動かす循環を象徴。
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「アンデスのドラゴン」は三つの世界と繋がる
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大型ネコ科の動物は、政治的、宗教的指導者がその力を借りて生と死を司った。
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フクロウは、天空の世界と内なる世界とを結び、
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ハチドリは死者からの神聖な使いとみなされた。
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蛇は死者が蘇る内なる世界に入ることができる。
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でも、なんかユニークでかわいい造形だ…
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政治的、宗教的指導者たちは向先進性植物の摂取でトランス状態となり、猛獣猛禽の視点から世界を捉えることができる。
《フクロウの神》水差し、陶器
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《シャーマンの変容》鐙型注口土器
顔が変化していくさまを造形するってすごいな
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世界jは相反する力によって動かされている。男女の結合から放出された体液は、大地を潤して肥沃にし、あらゆる生命の継続を保証する。
鐙型注口土器
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儀礼用の器、陶器
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C 英雄「アイ・アパエック」の旅
モチェ文化(100〜800年)の神話的英雄アイ・アパエックは3つの世界を旅し、様々な課題に直面する。物語は、鐙型注口土器の造形で示されて、実に面白い。
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忠実な犬やトカゲを従えアメリカハゲワシに乗って天空の世界を目指す。
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超人的な力を持つウニやフグ、カニなどと戦い、勝利してその力を得る。様々な動物に姿を変えたアイ・アパエックの姿が面白い。
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年老いて衰弱したアイ・アパエックは処刑人と対決し、死を迎える
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アイ・アパエックは大地と豊穣の女神パチャママと結合して、再び完全な存在となる。


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トウモロコシトウガラシに姿を変えたアイ・アパエック。
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こうして、暗闇から救われた世界に太陽が戻り、豊作と恵みの雨が保証された。
…という神話。土器を並べてお話を進めていくのはきっと面白い。液体を入れる土器に見えるけれど、中はチチャかしら。

D 儀式:生贄

アンデス文明における生贄と聞くと、選ばれた少女が長期にわたって大量の麻薬物質やアルコールを摂取させられ生贄にさせられたという、残酷でかなりショッキングな話を思い浮かべたが、ここではそうではなく、選ばれた戦士たちが儀礼的に戦い、敗者が神に捧げられたということを出土した土器や身につけた装具、儀式道具などで紹介している。あれ?子供の生贄じゃなかったの?と思ったら、この戦士の生贄はモチェ文化のものらしい。まあ、この方があまりショッキングでなくていいかも。

《捕えられた支配者階級の戦士》鐙型注口土器
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《戦士》鐙型注口土器
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特権階級の戦士の装具
こうした装具をつけて戦士がスパーリングすると鎧や装飾品がぶつかり合い音をたて、観衆の興奮を煽ったそうだ。
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支配階級の戦士同士が戦い、敗者の血が神に捧げられた。敗北して生贄にされた戦士の役割は神々の怒りと予測不能な自然の力を鎮めることであった。
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E 祖先との対面
ここでは主にチムー文化(1100〜1470年)の支配者が、死後に神へと昇華される存在として葬られていた様子を紹介する。支配者それぞれが実際に身につけていた装飾をそのままの姿で展示しており、ここが最も煌びやかで演出も素晴らしかった。
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古代ペルーで神聖化された三種の生き物、ネコ科動物と鳥と蛇が頭飾り、耳飾りに表現されている。
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金と銀は同等の価値があり、金は天空の世界、日中、太陽、男性的。銀は女性で、夜、月、星の光、月の光、月の女神、海の女神を象徴。首飾りの上の顔半分を覆うような飾りはなんと鼻飾りである。鼻飾りは呼吸をするたびに金製の垂れ飾りが鈴のような音を立てて揺れ動くのだそう。
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半月形の冠にはネコ科の動物(というより、猫そのものみたいな・笑)もいる。
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首飾りはカエルのモチーフ
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F 現代のマチュピチュ
最後は、ドローンで撮影したマチュピチュの俯瞰映像と共に、インカ帝国文明の高さを紹介。
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天然繊維を編んだだけで作った丈夫で長い吊り橋や地震にも耐えうる石組みで作った建物や壁、多様な作物を作る段々畑、十分な水を供給する灌漑システムなどパネルで紹介。もちろん、太陽神を信仰するアンデスの人々は、天体にも精通していた。

最後に《インカのキープ結縄記録装置》
実物を見られてちょっと感動。
色や結び目の位置、種類、距離で人口、食料、歴史などを記録するもの。文字を持たなかったインカ帝国だが、これがコンピュータのように全てを記録していると思うと驚嘆である。
文明の基準、時代の基準を西欧だけに置いてしまうことの無意味さをつくづく感じる。
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アルバムあります
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121404480&owner_id=2083345

3月1日まで

このあと、夫の希望で「六本木クロッシング2025」も観覧して、クタクタになってしまった〜


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