逆に汗かいてしまった言葉から季節が逆に追いついてくる #短歌
鳴る前にもう目が覚める日があって約束だけが夢を続ける #短歌
台詞って覚える場所があるんだね 白線だけが出番を待ってる #短歌
起こさないって決めただけで救われる 三分の午後まだ続いてる #短歌
戻るってちゃんと言えてるのがいいね 皺は生活の合図みたいだ #短歌
聞こえないが上手になるほどに街は一人でにぎやかになる #短歌
静けさが真実の席だった朝 光は触れて何も言わない #短歌
余計なことしたい夜ってちゃんとしてる何もしないと壊れそうです #短歌
私なら隠れて食べるそのほうがおいしい理由誰にも言わず #短歌
戸の前に鍵を求めて屈みゐる 背の丸みこそ夜の深さよ #短歌
炒飯の湯気を飲み込み息一つ吐いて吸い続ける夜を整ふ #短歌
近づけば壊れてしまう白さだね冬は距離感を教える光 #短歌
終点がないって知るの楽だよね降りなくていい電車みたいで #短歌
囲炉裏端 湯の音ゆるく夜を解き語らぬことも白く立ちのぼる #短歌
息置けば炭のにじみも色となり濡れし傘より立ちのぼる道 #短歌
途中から春を思い出す果実あり 物語より先に熟れてる #短歌
葬式は花が多すぎるくらいで言えなかったこと全部そこにある #短歌
軽くなるって言葉のほうが先に立つ 旅は理由を座らせたまま #短歌
決められないって言えるのがもう答え はんぶんこって便利な祈り #短歌
業務用アイスの沈默溶けていく個人の欲が追いつかない量 #短歌
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