mixiユーザー(id:8077411)

2026年01月12日21:01

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短歌

はるかぜの余白をあつめ敷いたならブルーシートも花びらになる #短歌



期限付きのやさしさだけを信じたら眠る仔猫が未来になるさ #短歌



書かれた字ほどけて風に混ざるころわたしの影もやわらかくなる #短歌



字幕から解放されて歩く道 黙って増える白の比喩たち #短歌



細切れの紙にまぎれて呼吸する 書かなかったことまだあたたかい #短歌




笑えって言われる場所に立たされて僕の沈黙がいちばん本音 #短歌



右肩の花を払えず立ち止まり別れの式が胸で解けない #短歌



路線図の赤い丸があたたかくひとこと胸で乗せたままゆく #短歌




チャイムまであと3分の光とか高一の教室みたいな午後だ #短歌



吹くというやさしい仕事終わるころ布に集まる今日のざらつき #短歌



抱きあって境目のない闇を越えあしたは服を選ぶところから #短歌



再生のマークみたいなさびしさで次の桜をちゃんと信じる #短歌


水のなか時間はちゃんと遅れてる息を止めれば世界は丸い #短歌



空からの留守電みたいな雨の音 聞き返すたび強くなる国 #短歌



毎年の葉書のどうぶつやさしくて十二年経ちふくらみを増す #短歌



受話器越し窪地の闇を確かめて触れない声が風になる夜 #短歌



眠り割るその冷たさを信じたい ひかりは触れて嘘をつかない #短歌



守るって気づかれないでいることだ 風より先に名を呼んでいた #短歌



闇鍋の底でひっそりすべる石 年をまたいでまだ名前がない #短歌



噛み砕く瞬間だけが本当で舌に残った空白をなめ #短歌




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