mixiユーザー(id:8077411)

2025年12月30日13:30

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短歌

林檎剥く手を止めぬまま目を伏せて沈默だけが近くなってく #短歌



秒針の声にまぎれて息ひとつ 値段ない夜胸にしまって #短歌



目を閉じてページになると思ったら夜が返事をくれなかったよ #短歌



忘却に身を預ければ風は澄み獲物の名さえ土に還れる #短歌



告白のあとにひらいた傘の音 濡れない距離で雨がやさしい #短歌



ゴミ捨て場 隅で揺れてる透明に海を忘れた夢が残って #短歌



湯の底で重さを脱いで目を閉じる 宇宙はきっと肌の内側 #短歌



相槌を色で残して閉じたあと好きは静かに行間で鳴る #短歌



だいじょうぶ棺はいつも近くあるめがねの奥で朝が待ってる #短歌



夢かなと聞き返さずにうなずいた 朝はそういう電話が多い #短歌



じゃあ根を言わないままの人たちがまだ会話中の顔をしている #短歌



囲むほど家族は丸くなっていて火でも言葉でもないぬくもり #短歌



ボリュームを絞る指先やわらかく夜の斜面に影を敷いてく #短歌



たとえばさもう詩なんだよって思う 運ばれていく途中が好きで #短歌



手を振ればまたねが先に歩き出す 早い夕暮れ追いつけなくて #短歌



レジ袋揺れる白ねぎ一本で暮らしは今日をちゃんと生きてる #短歌



求愛ってそういうことか ペン先が言葉を好きになってく感じ #短歌



鏡ごと夜を脱ぎ捨て振り向けば笑顔の練習終わっていたね #短歌



迷いもまた雨の軌道と知る夜にあなたの強さ少しやわらぐ #短歌



撫でる手に泣きはほどけて湯気になる 苺は赤く眠りへ煮える #短歌




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