食事とは罪悪感の塊を食べる事だと盲信してる #短歌
選ばれた肩書だけが先走り剣より先に落ちるマイナンバー #短歌
反射してニキビの星が瞬いて死んでる俺を起こす通知音 #短歌
触ったことある?と訊いたら宇宙から保証書みたいな静電気来る #短歌
商品化希望の声を湯気にしてレジの奥から未来が鳴るよ #短歌
萌えとはね聞かれ曖昧首かしげゆるキャラにもらう説明プリント #短歌
浅いかも でも君がいう「これ尊い」その一語に全部ひらける #短歌
ATMあけすぎて手品師の袖からまたじゃらっと落ちる #短歌
コチノール光る成分 虫でした 知らぬまま飲む恋のドリンク #短歌
会ったのはどの世界での俺だって?カメラの赤がぜんぶ知ってる #短歌
不安上等 未来の天気 未送信 占いロボが肩をすくめる #短歌
ひとくちのいたみをわけてゆくようにそっと火加減あなたへ返す #短歌
びっくりとするほど君のしつこさが指先の雨 まだやまなくて #短歌
神聖をこぼす役にも理由ありひかりは床ですこし息する #短歌
まあそれは冗談として君の指先 夜のガラスをそっと撫でてる #短歌
QRうつして笑うきみの横 わたしも少し情報になる夜 #短歌
掌にあかりを持たず歩く人 呼吸の粒が画面の代わり #短歌
電車待つガラスに映る自分にも二度とない冬 首に巻きつけ #短歌
はいといい いいえといえばずれる線 ひらく手のひら風が返事する #短歌
きのこって思うより先 増えるから昨日の森が今日もう違う #短歌
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