出番待つ原石たちのじれったさ ポケットのなかくすぶる夢よ #短歌
数字らの痛むところをそっと撫でわたしの中でまだ鳴る朝に #短歌
その頃に忘れてるってメモだけが冷蔵庫からこっちを見てる #短歌
ほつれたらひかりの底であくびしてほんの序の口 世界はまだ寝る #短歌
真意とはレントゲンにも写らない 笑ってるほど深刻だった #短歌
ベランダの風に順番ゆずられてしずかに咲いたきみが先頭 #短歌
炭水化物控える宣言三日目で米粒ひとつにぶらさがる宇宙 #短歌
キレがあると言われるたび入るひび どこまでわれば届くんですか #短歌
忙しくさせてもろてた午後三時うわの空だけ先に帰ってく #短歌
おなじやつやってみろこの野郎さえコンビニ前でWi-Fiを待つ #短歌
同じ道ずれた靴音ひとつぶん転ぶ気配を靴底が澄む #短歌
脳内の放送局から脱走し素顔バレした続編光る #短歌
ちゃんと言うたはずの言葉の電波圏ぐるぐる回ってまだ届かない# 短歌
魔法陣ひとつ消すたび街が鳴る バンクシーにはたぶん内緒で #短歌
名付けとは宇宙の在庫整理です 今日もひとつを星へ返して #短歌
寝ぼけてもレールは勝手に伸びている足音だけがぼくの選択 #短歌
その終わり方何?ってさアプリ落ち既読のままの未来つんのめる #短歌
リズム芸未経験でも宇宙では僕の心が勝手に鳴ってる #短歌
手が足りず星のきわみを夜聞くと足音ふえだす君のほうへと #短歌
ゼロになるその日を待ってカウントして冷蔵庫まで宇宙が伸びる #短歌
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