mixiユーザー(id:8077411)

2025年10月08日22:25

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短歌

夏すぎて急に冬くるショーケース 栗のケーキがずっと置いてない #短歌



待ちすぎて声のかけらを探すけど言葉は影に沈んでいった #短歌



靴のまま追いつけなくてアドアーズ景品の熊が眠たげにいる #短歌



トンネルで春日のことが遠ざかるラジオの声も眠そうに揺れ #短歌



広い浜くらぐらとして足跡の三人ならぶ波にほどける #短歌



おにぎりを作れたことに笑い出す海辺の午後の影ふえてゆく #短歌



流れゆく手花火の火の細さまであなたとわたしくらがりを編む #短歌



塩むすびですらなかった ことばまで昼の匂いに混じって沈む #短歌



海のものひとつひとつを拾い出す帰路の足音 砂まき散らす #短歌



たまにしか言えない言葉あふれ出て聞き返す君に許しを乞えば #短歌



あばれだす前髪すらも告げているやがての嵐を笑いに変えて #短歌



ほめている声が残ってなお沈む小さな机で爪を見ている #短歌



花びらのついた車輪でわかってる 通った道のきのうのにおい #短歌



集合の時間過ぎてもまだ走る 鞄が揺れて夢も揺れてる #短歌



声上げて負けてしまえば春のなかまだ見ぬ砂に遠い波音 #短歌


あなたから半分もらってわたしから半分返す夕暮れの街 #短歌



走り書き読めずにひとり笑いおり誰にも言えぬことを書きつけ #短歌



ハッシュタグつけては消してまた遊ぶ夜の手持ちの星座みたいに #短歌



ベッドからこぼれる音のあいまいにグラス傾き昼を続ける #短歌



かばんより大きな影を持っていて熱帯魚だけ息をしている #短歌




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