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2025年08月18日15:57

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短歌

屋上はもう乾いてる ペットボトルの影ひとつぶん 君の死後まで #短歌



あの日の影の長さまで覚えていてわざと間違える午後の郵便 #短歌



何か欲を君に向けるとき ためらいの六月をめくり七月をめくる指に少しの湿り #短歌



覚えた曲がカレーの湯気とまじりあい君の声まで遠くなる午後 #短歌



ひとつずつ滲む輪郭をなぞれば街はどこからも帰れなくなる #短歌



染みてくる水のかたちを感じてるわたしに似たものはいつも遅い #短歌



采配は誰がふるうか指先に花びら墜ちてゆくときの静けさ #短歌



はんぶんこしたその境目にやわらかな匂いと君の笑い声 #短歌



眠りなおすあいまに揺れるカーテンの薄さが少し前を向かせる #短歌



泣きたいとかじゃなくてただ今日は雨の音だけで足りてしまった #短歌



蜘蛛の糸のぼる指先ふるえつつ声かけあえばさらに遠ざく #短歌



昨年の雨は肩まで濡らしていた 乾いた額を今年はひらく #短歌



陰干しの背をなぞりゆく風ひとつ祭りのあとを湿らせながら #短歌



まりもだよ ニセモノだって笑っちゃう 水面が揺れて仲間になれる #短歌



ひらかれてまた閉じられるくちびるを誰かが棚に戻していった #短歌



バス停で雨を見ていた さよならはそういうものとわたしが決めた #短歌



てんびんがきみで揺れてる夏の午後 分かってたのに雲が笑うよ #短歌



演説の声がはじまり雨もふる それぞれの傘ひらいてしまう #短歌



知ってる先生はひとりもいない 教室で消し忘れてた黒板を消す #短歌



その匙の深さまで君の声を注いでしまいそうな午後 #短歌



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