mixiユーザー(id:6486105)

2024年08月26日20:43

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パンがなければお菓子を食べればいいじゃない

 8月26日月曜日。
 午前から午後3時半まで、短い昼食時間を挾んで校閲と校正をしていた。校閲については迷い、惑って、霧深い山の中を彷徨っている状態。登山の専門用語で言うところのリングワンダリングで、方向感覚が曖昧になって同じところをぐるぐる回る消耗戦になっている。
 たとえば旧字・新字という字遣いについて、辺は辺、事は亊、学は学と學が同じくだりに混在し、遙と遙などもテキトーに書き散らしている。
 担当編集者に言われるまでもなく、原文を忠実に起こすのが全集のような史料本に於いては基本なのだが、もし一字一句そのまま掲載すると読み手は著者のみならず編集者に対しても不信感を抱くだろう。用語用字の不統一、てにおはの乱れが多いため、一定以上に教養がある人から未編集の欠陥本と認定されかねない。漢字の書き間違いや文章自体の間違いについては、当初、「編者註」と記して註釈をつけていたのだが、10行に1つの割合でこういう”お節介”を見せつけられると、うざくて仕方ない。なので、1割程度を残してあとは私が直したという痕跡を削除している。
 自分が明白なルール違反をおかし続けている事実に苛まれる。原文を改竄しているのだ。
 
 一昨日の夜11時からアマプラで映画「夜明けまでバス停で」を観た。コロナ禍でバイトを切られ、再就職もままならず、ついにホームレスとなって、最終バスが出たあとのベンチで夜を明かす45歳の女性を主人公に、ブラック企業、アジア人差別、福祉行政の歪みなどを描く社会ドラマで、一部は事実に基づいたノンフィクション。

<向こうからコンビニ袋を下げた男がやってくる。男は生垣から石を拾ってコンビニ袋の中に入れる。キャリーケースに頭をもたげた三知子はそれには気付いていない。男は三知子のすぐ前で立ち止まり、コンビニ袋を頭上に振り上げた─。>

 エンディングのシーンだ。
 救いのない映画だった。いや、救いらしきものはあった。みんながみんな、自分勝手な人間ではない。勇気を持って信念を貫く人だって(ほんの少しだが)いる。
 観終わったあとに口コミを見たら、「パヨクが作ったパヨクの内容」という酷評があったのだが、私も実はいかにも全共闘世代が同窓会に上演する甘ったるい寓話みたいだと感じた。団塊の世代(のホームレス)が「三里塚!」などと演説をするシーンなんて、恥ずかしかった。
 国民の大多数がホームレスになる可能性のある社会だ。板子一枚下は地獄、という危うい時代の社会ドラマなのだから、本来観て欲しいのは70歳代のジジババではなく30歳以下の若者であるべきだ。そもそも三里塚闘争や狭山闘争でデモ隊に加わった団塊の世代はいったい何パーセントいたのだ(笑)? 本当に成田で反対運動をした学生は、ウソ臭くて甘っちょろい台詞を聞いた瞬間、吹き出すだろうと思う。
 
 今日の夕方、クルマで隣町の大型スーパーへ行った。
 白米はきれいになかった。
 お米がないのなら、ミニクロワッサンとミニチョコクロワッサンとチーズパンを食べればいい。
 Qu'ils mangent de la brioche !
 マリー・アントワネットのような台詞を一度、吐いてみたかった(笑)。
 ともあれ、台風が通り過ぎる週末までのパンを確保した。保存料ゼロの焼きたてパンだから、明日には冷蔵庫へ入れておかなきゃ。
 
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