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2024年05月02日20:56

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日記をさぼると読書量が倍になる。

 夕方のテレビニュースでは連日、那須の河川敷で焼死体となって発見された夫婦の事件が報じられている。死体遺棄が発覚されたのは4月15日らしいから、2週間以上前のことだ。殺される前日から夫妻の足取りがぽつりぽつりと判明し、その後は一人、そして昨日は二人の容疑者が逮捕され……などと、まるで刑事ドラマのように真相の一部が明らかになっているのだが、衆議院・参議院の補選結果だとか、イスラエルとハマスの交渉だとか、化石燃料による発電を2035年以降廃止だとか、こういうニュースを差し置いて逐一報道。
 刑事ドラマや○○○殺人事件的推理小説に関心がないので、畢竟、現実の殺人事件にも興味がない。日本人は欧米各国に較べて異様なほどに殺人事件がお好きなようで、犯人の動機や手口をそこまで知りたいという理由が私にはさっぱりわからない。サッカーにまったく無関心なひとがたとえダイジェストであってもスポーツニュースを見せられるのは苦痛だと思うが、残忍な殺人事件が起きるたび、政治も環境問題もすっ飛ばして、犯人捜しの類いとか犯人の生い立ちとかを見せつけれるのは苦痛を超えて、金輪際、テレビを見たくないという依怙地な心理にさせられてしまう。
 更に、ニュース番組の特集企画が、「外国人の絶賛グルメ」「人気の観光地グルメ」「スーパーの大特価情報」を交互にやってお茶を濁す、という安直なものばっかで、いずれも興味がないゆえに、そういうニュースが流れている間、私は手許にある雑誌や新聞を読むことで目を逸らし、「早く天気予報にならないかなあ」などと思っている。
 ガイジンがお抹茶を使ったスイーツを「cool!」と賞讃してもらって愛国心を滾らせるのもよろしいかと存じますが、私と言えば、戦争加害のパネル展が先週末から今週末まで開催されているものだから、結構忙しくやっている。
 4月27日は「上海!上海!」「ぼくたちは見た〜ガザ・サムニ家の子どもたち」の2本上映会だった。私はずっと受付役で、残念ながら映画は見られなかった。
 ゴールデンウィーク初日にもかかわらず、予想外の盛況ぶりで、次から次へと客が来て、正確な会計をやろうとしても出来ない、入場料は800円だが、千円札でお釣り200円はカンパという人も多く、800円をいただくたびに「正」の字を書くのだが、計算はだんだんと合わなくなっていく。上映から1時間が経ったころ、慌てふためいて来たひとがいたのだが、800円をいただくのがかわいそうで、5百円でいいです、みたいな対応もしてしまった。
”南京虐殺はなかった””中国人を殺してなにが悪い”という似非国者の襲撃があるか、と危惧しているのだが、少なくとも本日5月2日まではなかった。
 国の歴史を捏造する、自分の歴史を捏造するという(トランプのような)精神異常者はネット時代になって増えている。さもなくば、とにかく社会や政治に無関心を装い、たとえ世界が滅びようと自分と家族が無事であればいいとか、自身の地位と生活が第一でファシズム結構・市場原理主義結構というひとも多い。イスラエルのガザ侵攻に抗議して、コロンビア大やUCLA、ソルボンヌ大などで学生が立て籠もったり大規模デモをやっているが、日本の大学構内で抵抗運動をやっているというニュースはまったくない。
 かつて、私の大学はなにかと言うと学生が騒ぎ、本質的には理にかなった主張(学費値上げ反対とか差別反対とか)、実際の行動は学生部に投石したり門にバリケードを張ってみんなを通せんぼというようなただの駄々っ子で、かなりのお笑い草だったが、いまの一般的な大学生と較べれば健全な気もする。ハンナ・アーレントが全体主義を講じた際に「無関心は悪である。それはファシズムを生む」と繰り返し述べていたが、駄々っ子とファシストの卵のどちらが人間として劣っているかは言うまでもない。
 4月30日火曜日、えーと、この日の朝、定期的に通っている病院に通院したなあ、休みの谷間みたいな日なので空いていた。昼から夕方までは、シャツと帽子を衣料用の染色粉を使って染めていた。捨てるより綺麗な黒に戻して使い続けたいから。
 5月1日、午前中はお寺の例大祭に参加。読経が心に染み入る。マルクス主義と仏教は、自分の裡で上手く結合して止揚できる。
 午後からは横浜へ。展覧会の特別企画で、関東大震災時の朝鮮人虐殺・横浜編の講演を2時間にわたってメモをとりながら拝聴。
 講演終了後、パンフレットの増し刷りをする。A5判16ページ。A4裏表にページ割付をして印刷するのだが、メンバーはみんなどれをどう割り付けたらいいのか不安らしく、もともとの作成者である私に押しつけた。
 1時間半くらい印刷。
 口をきけないくらいに疲れて帰宅。
 5月2日木曜日。
 連休も半分が過ぎた。
 元国会議員に呼ばれて、お宅に行く。
 途中、焼きたてのパンを2セット買った。
 パゲット、ガーリックフランスパン、ミルクフランスパンの3個X2。
 それを大きなトートバッグに入れ、元議員夫妻の前でテーブルに取り出し、「2個ずつ買ってみた、半分こずつね」と。
 とても喜んでくれた。
 話は弾む。
 6月もパンを持って来ますね、それまでリハビリを頑張って!
 彼から人生の大切なことを学んでいる。

 この5日間、本を読む量が増えた。一冊、すごい小説があった。いずれ賞讃の書評を書きたい。
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