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2024年02月24日19:37

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道下匡子さんと老人ホームの夕食

 毎週金曜夜10時から、TBSラジオで武田砂鉄MCの「プレ金ナイト」を聞いている。昨夜のゲストはヒコロヒーという女性で、まったく名前さえ聞いたことがなかった。お笑いの女性ピン芸人さんとのこと。
 この番組に呼ばれるのは、武田砂鉄好みのインテリ文化人が大半で、たとえば先週は『戦争語彙集』が評判のロバート・キャンベルさんだった。
 聞いてみると、酒焼けで喉をつぶした低音の喋りと、嫌味にならない程度のボケをかましてくれる面白い芸人さんだった。女性芸人は総じてボケ役もツッコミ役もうまくこなす”両性具有”者が多い。友近なんてボケた自分にツッコミを入れるのが、めちゃ上手いもんな。
 番組が終わってiPhoneをチェックしたら、メッセージにマイミクさんから本の画像が送られていた。慌ててイイネ!を押し、鎌倉図書館でその本を検索したらあった。ついでと言ってはなんだがヒコロヒーで検索をかけてみたら、『きれはし』という初エッセイ集があった。

 3月24日土曜日。
 朝刊で山本陽子さんの死亡記事を読みつつ、昨年の今頃、BS日テレ『愛車遍歴』を見たことを懐かしく思い出す。彼女は熱海に住んでいる、と言い、熱海の大きなスーパーへ週に何度も食料を車で買い出しに行くの、と笑ってた。そのことを聞いて、クルマで地方へ行ったらスーパーへ寄るのを趣味にしているので、今度伊豆半島へ旅行したら熱海の大型スーパーへ行こう、山本陽子さんと会えるかも、なんて夢想したもんだ。
 朝食後、掃除をし、寝具一式を干してから、図書館へ。
 マイミクさん推薦の本とヒコロヒー著『きれはし』を借りた。さらにリサイクル本棚に行ってみると、道下匡子さんの本が立てかけられていた。
 久しぶりにこの名を見る。あの道下匡子さん……だろうか。
 クロワッサン編集部にいた頃、彼女はしばしば本誌に出ていて、担当者がレイアウト渡しのときに彼女の紙焼き写真を偶然横目にしたことを思い出す。なんてかっこいい女性なんだ、と一瞬、恋をしそうになったくらい、彼女のモノクロ・ポートレイトはアートになっていた。
『ダスビダーニャ、わが樺太』。
 帯の一文を写すと……
<1945年8月20日、樺太の港町真丘にソ連軍が突如侵攻、一瞬にして町は殺戮略奪の修羅場と化した。8月15日の日本降伏後に、なぜこのような悲劇が起こったのか。当時三歳だった娘が父の遺した克明な記録を手がかりに、50年の歳月を遡って事件の真相に迫る、衝撃のノンフィクション。 第二回蓮如賞優秀作>
 いただいていく。俄然、わくわくだ。著者の顔写真も折り返しに載っていたので、あの道下匡子さんに間違いない。
 帰宅後、昼食。そして、校正。
 午後3時前、近所のお友だちが話したいと言っていたので、彼んちへ行く。1時間ばかり話し込む。みんな苦労してるんだな。彼を励ましていると、自分自身を励ましていた。
 夜、質素な夕食をいただく。
 鱈のアクアパッツァ
 ワケギのぬた
 長いもの短冊
 揚げとキノコと大根葉、具だくさんののお味噌汁
 どこからどう見たって老人ホームの夕食。色に彩度がない。しかし、辰巳浜子と娘の芳子先生とか、土井善春さんから褒められそう(笑)。
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