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2024年02月21日20:50

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毎日入る塾のチラシ

 先週から新聞の折り込みに学習塾のチラシ広告が毎日入っている。有名中学(高校)に何人入ったという今年の実績と、合格者の声が満載。それを毎朝チラ見するたび、水道から濁った水が流れるかの如きの不快感が一瞬だけ湧く。どの塾もこれでもか、という合格者数が並んでいる。
 他方、何日か前の朝刊に、<国立大にも広がる「年内入試」、入学者の半数超に>という記事が載っていて、かつてのような受験生ほぼ全員が2月3月の入試に臨むという体制が終わっていることを示していた。学校推薦・自己推薦の総合選抜(?)が入学者の過半数になったそうだ。さらに推薦入学者の学力は試験選抜者より上だとも。
 私は悪名高き偏差値世代の初代で、推薦入学はあってなきが如しの制度だった。推薦で大学に入った生徒は知る限りいない。
 秋口になって職員室に呼ばれたことが2回あった。大学名は覚えている。早稲田と中央。いずれも評定が4.2以上の〇A該当者しか推薦入学を受けられない。が、4.0を超えた生徒に私立志望者はいない。なので名のある私立大は毎年推薦入学者がゼロ、という状態が続いていた。
 ようやく、人間の多様性を認めようという時代になった。筆記試験を解く能力だけで合否を決めるのは、生徒の人格と人権を軽んじている。
 が、国家の発展という点では、大事な青春期を犠牲にしてでも受験勉強を3月あたままでさせて、鋭気と根性を養わさせるのがもっとも簡単な方法である。これは軍隊と同じで、それに意味があろうとなかろうと非科学的な訓練をして若い軍人を鍛えるのと同じ。受験勉強より、太宰治のような小説とかラジオの深夜放送のほうが面白い。経験はないけど、不純異性交遊は深夜放送より何十倍も楽しいのではないか? 17歳の不良(志願)であれば、不法ドラッグで友だちとラリるのも青春の一コマだ。
 大して受験勉強をしてこなかった身で偉そうなことは言えないが、筆記試験一発で合否が決まる入試制度は、青春らしい青春を送るということに罪悪感を抱かせ、他方、忍耐力や根性、、孤独に対する耐性、体制への順応性を育てるにはもってこいのアンシャン・レジームだった。
 田舎には(当時)学習塾などない。コツコツと自力でやるより他、ない。
 ああ、塾に行きたかったわ(笑)。
 1カ月くらい前に、AIが共通テストを受けた実験結果があった。
 まだAIは一般的な受験生に較べて劣っていた。
 しかし、来年か2年後にはAIが勝つだろうと思う。受験勉強はある種、記憶と技術の2要素でできているから、コンピュータの得意分野のはずだ。
 いっそ受験という受験なんて無くなったらいいのに。
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