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2024年02月08日20:08

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アジアカップとかセクシー田中さんとか

 6日の鎌倉は珍しく大雪だった。
 落雪で自宅にちょっとした被害があって、凹んだ。が、この程度でめそめそするな、ということである。大地震による被災者はもとより、戦禍の下で日々震える一般住人がいる。干魃で充分な食料を得られない国民がいる。自分より不幸なひとと比較して言うのではない。なにびとであろうと、小さな痛みを大きな希望に変えようと健気に生きるものだ。

 2月3日、アジアカップで日本はイランに完敗した。
 2月6日、韓国が実力で劣っているヨルダンに負けた。
 イラン戦はテレビ中継があったので観た。韓国とヨルダンの試合は中継などあるはずもなく、翌日、YouTubeにあがった10分弱の動画を観た。
 そこで初めて知ったのだが、ヨルダンは英語表記がJordanで、YouTube動画は英語だったので「ジョーダン、ジョーダン、ジョーダン」などと実況アナウンサーが叫んでいた。で、日本はともかく韓国は冗談のように負けてしまった。隣国にして東アジア唯一の勝ち残り組だったので、私は日本なきあと韓国が優勝すればいいな、と応援していただけに、笑うに笑えない結果となった。

 毎朝10時頃、数人のブログを読むのがルーティンになっている。4、5日前、そのなかのお一人、自分より7つ8つ年上の尊敬する在野の動物学者さんが「セクシー田中さん」について、このネタを長々と取り上げられていた。
 彼は「セクシー田中さん」のコミックを求めて家から電車乗り換え2回の書店まで行って第1巻第2巻第6巻(在庫がこれだけ)を買い、その日に読まれた。そして更にHuluに加入して、ドラマを最初の2話分見た。そして、彼はこのように感じていた。

「いきなり、2話分くらい見ただけでも、『原作漫画』と『ドラマ』の作品の質は全く異なっていることに、容易に気が付くことはできた。原作本のほうは、昼は、かたくなに人との接触を拒否する(税理士資格を有する)経理部のスーパー事務員の仕事に没頭しながら、夜になると、『ベリーダンス』を踊る人に変身する魅力にとりつからてしまった、『経理部の田中さん、40歳』と、そんな彼女を追い掛ける(ストーカーみたいに)ことに生きがいを見出してしまった、同僚の倉橋朱里(あかり)、23歳(これまでは、『かわいこちゃん』の役を人生のなかで演じ続けて、摩擦を避けてきた女性)を二人がまるで、鏡の両面であるかのような繊細なタッチの描き方で綴っていく。ところが、ドラマのほうでは、むしろ、この二人が『独立し合って、対立しあう』ような全然別個の存在として描かれている。
 これを見ただけで、これらは全く別の世界観に基づく、作品だということがすぐわかってしまう」(原文ママ)
 
 私はコミックもドラマも見ていないのだが、このかたの「感想」を読んで、原作者の芦名妃名子さんはオンエア前からかなり辛い思いをされていたのではないか、と思った。自分の世界観を歪められてしまったら、確実に憎悪が生まれ、その反作用で自傷する。作家が編集者から書き換えを命じられた際に、もっとも大切にしていることを否定されたら絶望するのと同様である。
 展開を面白くさせるべく一部のストーリーを書き加えたり、台詞を大仰にさせたりするのは、まあ許容範囲だろう。が、たぶんこんな書き換えじゃなかったんだろうな。
 今日、小学館からコメントが出たようだが、テレビ局側(ドラマ制作サイド)を批判してはいなかった。担当編集者は漫画家の世界観を把握しているのに遠慮したの? それとも、私が尊敬する動物学者さんの見解が間違っているのだろうか。
 出版よりテレビのほうが「上位」であるらしい。
 社員編集者時代、テレビ関係者は苦手だった。私は普段から会話の中に書き言葉が混ざってしまうのだが、それによってコトバが弱く、他方、テレビ関係は会話力が高いのだ。交渉力とか企画力も出版よりもありそうだから、全体的に力負けかもしれないけど。
 
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