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2023年11月14日17:15

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1週間ぶりの運転

 昨日(11月13日)あたりからようやく旅の疲れが癒えて穏やかな気分になった。身体の各所に痛みや異変なし、焦点が時々合わないような頭の神経回路も繋がった。
 なので本日、クルマに乗って隣町のブックオフ経由、大型スーパーへ。
 関東圏に住む同年輩の友人でクルマの運転をする、もしくは自家用車を持つ者はこの10年で極端に減り、50人の交友範囲でわずか数人だ。経済的な側面もあるだろうが、大半が加齢による運転力の衰えからカーライフと訣別した。自分もそのうち運転断念派になるだろう。公共交通機関一択でも生活に支障が出ることはない。タクシーを利用するほうがマイカーの維持よりよほど安上がりになる。合理的な考えを優先すると、そもそもクルマなんて必要ない。が、コスパを徹底すると、クルマはおろか本も要らない、旅はなんの益も生み出さない、ファッションに金をかける意味などない、ということになる。無駄という無駄を排除してしまったら、ただ生きているだけにならないか。そもそも自分自身、無駄な存在だと時々思うため、やっぱ自分の好む無駄を可能な限り取り続けたい。
 ブックオフで1冊、読んでみたい本が見つかったところで会計レジへ。そのままクルマには戻らず、ブックオフから歩いて10分の大型スーパーに行った。本代を駐車料金だと思うと愉快な気分だ。スーパーの駐車場も無料なのだが、駅前は渋滞している上に、スーパーの出入口は交通誘導員の指示に従う決まりになっているため、徒歩のほうが時間を読める。
 話が前後してしまうが、クルマを運転することも本を読むことも自由自在ということは決して当たり前のことではない。今年上半期の芥川賞作家・市川沙央さんが小説を書いて賞を受賞することを賞讃するというのはマチズムである、私は本屋に行って好きな本を買うのも無理なら紙の本を読むのも無理で、こういう行為を当たり前だと決めつける思考に疑問を感じている、というようなことを授賞式で述べられていたが、その通りだと思う。三田誠広が市川の発言を受けて「私も老人になって健常でいられない」というようなコメントを寄せていた……。ああかつて愛読していた三田誠広の小説を読みたくなってきた。

 黄金唐辛子、今年4回目の収獲。
 一本一本鋏で唐辛子の実を切る。もう咲き出す花の本数はしれているが、まだ実がなり始めているくらいに本体は生きているので、手荒な扱いはできない。
 毎年毎年、唐辛子を栽培しているのに、いまだ真っ黄色の実を摘み取る時にじんわりと感動を覚える。あの平べっちゃい小さな種が苗となり、夏の終わりから晩秋にかけて黄金に輝く実となる。3月上旬から12月上旬まで9カ月の命。今年も灼熱の太陽光に苦しみ、暑さが和らいだかと思うと、いきなり凍えるような冷え込みの朝を迎える。
 綺麗な色だ。あなたは推し活をしてますか? と訊かれたら、20年に亘って黄金唐辛子推しです、と答えよう。
 私が育てている、とは言い難い。苗づくりをし、適正な季節になると庭のバケツ畑に移植する程度のお手伝いはしているけど、植物は勝手に育ってくれる。自分はときどき助けてあげるに過ぎない。
 今年はプチトマトも育てた。来年は更に違う野菜も栽培しようとひそかに思ってる。
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