今朝(7月18日)、ニュースを見ていたら、昨日の気温は今夏最高だったらしい。藤沢で36度なので鎌倉も同様の気温だっただろう。
昨日の朝、テレビニュースで秋田の豪雨被害が報じられていた。資料映像を眺めていたら右上のテロップに秋田市広面とあって、目が点になる。まさに大学の友人が住んでいる町だ。慌てて彼のケータイに電話をした。かれこれ2年ぶりくらいか。
今、姉貴の家に避難している。住宅は水に浸かっているのでたぶんもう住めないから引っ越しを考えている、と彼は答えた。愕然とする。まさに災害現場のど真ん中に友人がいようとは。慰めの言葉もない。
3連休最後の休日、海の日。灼熱の太陽光が降り注ぎ、庭のトウガラシは葉っぱが萎れている。何をする気にもならない。
スマホのブックオフアプリに通知が届いていて、この3連休は本が2割引き衣料品が3割引きのセール。行ってみるか、という気になったので、自転車を駆って市境にあるブックオフを目指すことにした。コロナ禍明け以降、休日は異常なまでの渋滞なのでクルマが使えないのだ。
走り始めて、炎天下のサイクリングは普段の倍くらいしんどいことがわかったが、引き返すのも癪だ。
それにしても坂道がつらい。20分近く走って大型自転車店サイクル朝日に着き、タイヤの空気を補充。自動の空気入れを無料開放しているのがありがたい。
ブックオフはその先200メートル。店内に入ったら冷房が強めに効いていたのでひと息つけた。
本2冊を買った。
次に衣料コーナーへ行ってみた。数年前からパーカーに凝り始め、次から次へと買っている。エヴァンゲリオンのパーカーが色違いで2点あった。淡いグレーと濃紺、絵柄は違う。姿見の前でどちらが似合うかをチェックし、濃紺を選ぶ。
さ、帰ろう。スマートウォッチを見たら午前11時40分。さらに暑さは増しているだろう。
自転車に戻ったところで、秋田の友人から電話が入った。
「家に戻ってみたら、床上浸水までは行ってなかった。畳は湿り気があったが、掃除をしたらなんとか住み続けられるかもしれない」
よかった。ほっとした。喉のつかえが取れた気分だ。
自宅目指して自転車を漕ぎだした。5分くらい走ったところでスマホに電話がかかってきた。市民運動の仲間からで、いくつか互いに確認し合わなければいけない点があったので、10数分の長電話となった。つらかったのは身体の芯まで差し込む太陽の熱波の下、アスファルトの路上に陽差しを遮るものは一切なく、道路の端に突っ立って受け答えをしなければいけないことだ。
電話を終えて、ふたたび自転車。夏のサイクリングはあやまちである。若い男女のあやまちなら、好ましいものが大半だろうが。
ほうほうの体で家に着いて、のち昼食。一日に割り当てられた体力の7割方を既に消費してしまった感があった。
午後の1時半。
2階のパソコン部屋へ入るのがためらわれ、1階の自室でだらしなく読みかけの文庫『あそび遍路〜おとなの夏休み』(熊倉 伸宏著)を読み始めた。
著者は東大医学部出の精神科医で、大学病院の教官。その職を早期退職してお遍路に出た、というちょっと変わり種の教養人。
最初の30ページほどは前日に読んでいた。このかたは典型的な自意識過剰の考え過ぎなタイプで、文章は持って回った言い回しを使い、一本の老木を目にして大袈裟に感動したり荘厳な境内に歴史を深読みするかのごとく感じ入ったりと、「あそび」というタイトルとはおよそ真逆のインテリだった。
自意識過剰、持って回った言い回し、なんでもかんでも感動に落とし込んでしまうという単細胞な性格……。これらはまさに私と同じ「欠点」ゆえ、かなり読み難い文章も含めて、どの見開きにも共感できる論述があった。というか、読んでいるこちらが恥ずかしくなりもするのだが、近年の文学は情緒に流されるような記述を憎むかのように嫌う傾向があるので、ここまで素直な(ジジイの)述懐をまとめて一気に読めるのは貴重な体験だった。わたし的には4つ星。このひとをくさしたら、自己否定になりかねない。
普段なら1時間弱で一休みしながら本を読むのだが、一気に残り170ページを読了できた。きょうみたいな午後の過ごし方こそ「おとなの夏休み」か。
晩御飯のあと、秋田の友人にあらためて向きあってみると、葉書の一枚でも送っておくのがよかろう、と思い、午後7時半、暑中見舞いふうのデザインをパソコンで作って、そこに直筆でたよりを書いた。で、郵便局まで散歩がてら投函しに行く。昼間ほどではないけどまだ熱っぽい空気だった。
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