22日付けの朝日新聞だから、3日前のことか。ネットのニュースというのはスマホで斜め読み可能な記事が大半なので、原発の事細かな記事なんて滅多に出ない。
「原発安全対策費5.4兆円〜前年比2114億円増、津波・テロ対策かさむ」という記事が2面に載っていた(
https://www.asahi.com/articles/DA3S15017901.html)。
1基あたりで、対策費が100億円増えれば1キロワット時あたり0.1円高になるそうだ。政府は2030年時点で太陽光発電と原発の発電コストについて比較し、原発が上回るという試算を発表した。1キロワット=11.7円以上らしい。太陽光発電のコストは現在8円から11円程度とされている。これに増額分を加えていくと、1キロワットあたり12円を超えるのは時間の問題である。
しかし、私はそもそも政府による原発の試算をまったく信用していない。原発の立地地区に対する各種の交付税や道路や公共施設といった都市整備費、さらには福島県民に対する補償とフクイチの廃炉コスト(20兆円とされているのだが、五輪同様、いきなりその5倍の額になるかもしれない)、さらにさらに廃棄物貯蔵施設については全く未知の領域で、予算なんて立てられないのが現実である。こういう原発関連費を1キロワットあたりのコストに加えると、いったいいくらになるのだろう。
阪神タイガースが優勝したら経済効果はン百億、万博開催でン百億、といったノーテンキな試算はうんざりするほど出る。学者ならそれこそ原発にかかっている費用を丁寧に検証し、1キロワットあたりの正確なコストを出すべきではないか。
地震とテロの対策をするのはまこと結構なことだが、そこまでして2035年まで原発依存するという政府の見解がわからない。
昨日の夕刊1面には「風評対策 基金で水産物買い取り」という記事があった。早ければ来年から処理水を海洋放出する。福島県・宮城県・茨城県沖の水産物を全量チェックするというのなら話は端緒に着くのだが、いきなり「風評被害」という発想自体が馬鹿げている。風評とはあくまで正しくないウワサであって、魚や貝や海藻に放射能汚染があるかないかはまだ解明できるはずがない。
そもそも海洋放出についての県民合意が漁師に限るようなやり方もおかしい。海は漁師の所有物じゃなく、県民・国民の共有財産である。補償金を出すことで漁師が納得したら、それで福島の海に汚染水を流していいのか?
政府発表というのは戦前同様、依然として大本営発表で、官僚が時の内閣を忖度しながらフレーム・アップした数字を出している(と私はにらんでいる)。それもこれも、戦争責任について「もう終わったこと」と考える国民が大半だからで、緻密な戦争裁判を求めようとする一部の良識派を痛い人扱いしたような伝統がこんにちの非科学的国家を生んだのである。
今日は朝、メールをチェックしたあと、原付バイクで珈琲豆購入がてら隣町まで行き、ドラッグストアでビタミン剤や目薬を購入。無料駐輪場を利用するため、結構歩いた。スマートウォッチを装着後、一日の歩数をひどく気にするようになってしまった。
早くコロナが収束しないかなぁ。旅行はともかく、横浜や横須賀をたっぷりと散歩したい。それなら一気に1万歩を超えるし。
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